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低温制御、石焼き…減塩・脱油効果
オーブン さらに進化して料理好きの腕が鳴る
  東京朝刊 by 服部素子
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“水で焼く”という発想のウオーターオーブン「ヘルシオ」を平成16年に発表し、過熱水蒸気を利用した家庭用オーブンで健康調理器市場という新しいジャンルを生み出したシャープも今月10日、第4世代「ヘルシオ」を発売した。

特徴は、従来は330度までだった過熱水蒸気の温度を340度に向上したことによって、減塩・脱油効果がアップ。庫内の密閉度が高められ、酸素濃度が0・1%という、ほぼ無酸素状態での調理を可能にした。

「超低酸素調理の実現により、酸化によって壊れやすいポリフェノールの保持や油脂の酸化を抑えることができ、野菜の細胞を壊さず、生のような色や形、栄養素をキープしながら火はしっかり通すので、野菜本来のおいしさが生きるんです」と同社広報室の飯沢潤子さん。

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こうしたスチームトレンドにあえて一線を画して、オーブン本来の“焼く”機能を追求するのは三菱電機。今秋発売の「石焼厨房 RO−EVシリーズ 100形・10形」では、業界で初めて、特殊加工によって遠赤外線を大量に放出する石板を庫内の3面に配置。同社従来製品比で約2・4倍の豊富な遠赤外線量で、フランスパンのように外はカリッと、中はふんわりと包み焼く本格オーブン料理が売り物だ。

同時に、過熱水蒸気の量を制御し、脱油と減塩が5段階(最大それぞれ28%、19%カット)で選べるスチーム焼き機能も搭載、使い勝手にも新機軸を出す。

各社の新製品の市場価格は、8万〜14万円台。量販大手のビックカメラなんば店(大阪市中央区)調理家電コーナーの木下麻希子さんは「ヘルシオの登場以来、オーブン=健康というイメージが急速に広がっています。年配の方だけでなく、若いブライダル世代のカップルもかなり興味を持たれていますね」と話している。

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