核家族化の今だから…他世帯とスペース共有
ご存じですか「コレクティブハウス」
2008/4/1
産経新聞東京朝刊
ハウスに関心のある人や入居希望者は、設計段階から建物の造りや内装などについて、ハウジング社が主催するワークショップで自分たちの希望を伝えることができる。入居後は、住民同士で食材の共同購入や共有施設の掃除当番といった住まい方を話し合いながら決める。
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かんかん森」の共同キッチンで20人分の夕食を作る母子と、別世帯の男性=東京都荒川区(木下孝二さん提供) |
「賃貸なのに、ここまで自分たちの希望に沿った家に住めるなんて信じられない」と智美さん。環境問題に関心が高い参加者が多く、屋上緑化や太陽光の利用など予算が許す限りエコロジーを取り入れた造りにすることもできた。
コレクティブハウジング社理事の木下孝二さん(31)は、日本初の本格的な自主運営による賃貸コレクティブハウスとして東京都荒川市に誕生した「かんかん森」(28戸)に住む。
木下さんを含む3戸が子育て世帯。互いに行き来することが多く、朝目覚めると、子供たちがすでにハウス内のほかの世帯の住戸で遊んでいることもある。
木下さんは「親だけで育てるのと多くの人に囲まれて育つのでは、子供のコミュニケーション能力の身に付き方が違ってくると思う。たくさんの大人と接することで、幅広いものの見方や考え方ができるようになってほしい」と話している。
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