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21歳 ドラマ「春のワルツ」でブレイク
韓国映画「アドリブ・ナイト」主演ハン・ヒョジュに聞く
2008/1/29    ENAK編集部 by 久保亮子
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「春のワルツ」(2006年)は、韓流ブームの火付け役となった「冬のソナタ」を含む、ユン・ソクホ監督の“四季シリーズ”最後のドラマ。そのヒロインに抜擢され、一躍シンデレラガールとなった女優、ハン・ヒョジュ(21)が、新作映画「アドリブ・ナイト」の日本公開にあわせて来日したので話を聞いた。

女優、ハン・ヒョジュ

韓国の女優らから「最も一緒に仕事をしたい監督」に選ばれたイ・ユンギ監督から直々に出演を依頼された。身長170センチというスラリとした体型だが、顔には少女の面影が残る。この映画では物静かでどこかなぞめいた雰囲気のヒロインを繊細に演じ、シンガポール国際映画祭主演女優賞、韓国映画批評家協会賞新人女優賞に輝いている。

物語は、ソウル市内の喧騒から始まる。2人組の青年から声をかけられ10年前から行方不明の女性“ミョンウン”に間違えられる。人違いだと否定するが、ミョンウンになりすまして危篤の父親を看取ってほしい、と依頼される。用意されたバンに乗り込み、連れて行かれたのはソウル郊外のミョンウンの実家。すでに親類や隣人らが集まり、臨終を迎えようとする“父”を囲んでいる。

ありえそうもない話だが、ミョンウンには現実を超越したような影がつきまとう。

「監督から感情を表に出さないようにと言われていました。そのため一貫した表情を作ろうと自分の顔をビデオに撮ったり、鏡を見たりして研究しました」

(c)2006 KBS N, Ad Lib Night Production. All rights reserved.
(c)2006 KBS N, Ad Lib Night Production. All rights reserved.

セリフがほとんどない。ミョンウンが何者なのかはっきりしないまま夜はふける。親類のあいだではすでに形見分けの争いが始まっている。人間の本性が露骨にぶつかり合うなかに正体不明の他人がひとり。滑稽(こっけい)で、そしてミステリアスだ。

「私が演じた女性、ボギョンは生きる意志が薄く、人生もやけっぱちになっています。青年から声をかけられる前に約束していた待ち合わせをほったらかしたことも理解できます。たとえ、約束の相手と会えなかったとしても『それがどうなのよ』と思うほどに生きる力を失っていたのです」

現場ではベテラン俳優のキム・ジュンギ(ミョンウンの叔父役)が若手の俳優にたたかれるなどアドリブの連発だったそうだが、「私はセリフも少なく、アドリブをいれることで流れを壊す恐れもあったので、抑えた演技を心がけていました」。

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記事関連情報
「アドリブ・ナイト」公式サイト

ハン・ヒョジュ
1987年生まれ。高校在学中の2003年に「ミスにっこり選抜大会」で優勝し、芸能界入り。数々のミュージックビデオに出演し、コメディ「ノンストップ5」(05年)でテレビデビュー。翌年、「春のワルツ」でヒロインに抜擢。「マイ・ボス マイ・ヒーロー2 リターンズ」(06年)で映画初出演後、本作に主演。07年にKBSの連続ドラマ「空くらい地くらい」に出演。


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