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||白井貴子インタビュー[1]

白井貴子 日本の女性ロックの草分けのひとり、白井貴子が盟友THE CRAZY BOYSとともに20年ぶりの新作アルバム「地球−HOSHI−」(ソニー)を6日に出す。変わらぬ真摯なロックサウンドとまっすぐに届く歌声で、21世紀の聴き手に伝えたいことは何か。白井に話を聞いた。

実は伝えたいことは明確だ。新作の題名からも分かるように、この地球を守り、救おうということ。といっても聴き手を説教したり、説得するつもりもない。大上段に構えたりしているわけでもない。それでも大切なことははっきりと伝わってくる。なぜなら−。

野性のマーガレット
白井は1981年にシングル「内気なマイボーイ」で世に出た。前年に「バスルームから愛をこめて」でデビューした山下久美子とならんで女性ロックブームの大きな波を起こし、渡辺美里が85年に「マイ・レボリューション」で登場する道筋を作った。 山下の「バスルームから−」が康珍化作詞(この歌で作詞家デビューし、後に高橋真理子「桃色吐息」など)、亀井登志夫(斉藤由貴「青空のかけら」など)作曲、渡辺の「マイ・レボリューション」が川村真澄(宮沢りえ、荻野目洋子らに歌詞提供)作詞、小室哲哉作曲だったのに対し、白井は「内気な−」から自ら作詞作曲。パフォーマーとしてのみならず、作家としても全速力で飛び出していた。

だが、永遠に走り続けるわけにはいかなかった。

「もっと良い曲を書け。ヒットを出せ。周囲の声がハードルとして私の前に立ちはだかるようになりました」

苦悩の始まり。

「24時間働きづめで、精神も肉体も枯れてしまうのではないかという恐怖感にとらわれていました」



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「地球-HOSHI-」

「地球−HOSHI−」
ソニー・ミュージック ダイレクト
MHCL-1283/3000円

1 雨上がり
2 Time Limit
3 Believing
4 Run 風のように 雲のように
5 Orion
6 Start Again
7 I Follow The Sunshine 太陽を追いかけて
8 It's My Rock
9 LOVE + HOPE 心のままに
10 最初で最後のメッセージ
11 潮騒

白井貴子公式サイトはこちら

ニューアルバム発売記念ライブ NEXT GATE 2008
2月11日(月)
Shibuya DUO Music Exchange
午後5時開演
問い合わせ:HOT STUFF 03(5720)9999


PROFILE
神奈川県藤沢市出身。福岡、名古屋転校後、中学、高校を京都で過ごす。フェリス女学院短期大学音楽科卒業。

1981年、CBSソニーからデビュー。年間100本を超えるハードなライブパーフォーマンスから「ロックの女王」と呼ばれ、「CHANCE」のヒットをきっかけに女性ポップロックシンガーの先駆者的存在となる。

88年、充電のため音楽的母国であるイギリス・ロンドンへ。96年、鎌倉にオリジナルレーベル「ROD」設立。自宅リビングで録音されたアルバム「LIVING」「HANA」リリース。

2006年、念願の伊豆の森にエコロジックスタジオが完成。