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宙組 蘭寿とむ(2):タカラジェンヌ 夢の軌跡
「舞台の楽しさ」トップから学ぶ
12月1日日(金)  大阪夕刊 by 平松澄子
兵庫県西宮市出身。宝塚歌劇の舞台を初めて見たのは中学生になってからで、「天使の微笑・悪魔の涙」(月組、剣幸主演)だったという。

「踊りが好きで、小学生のころにバレエを習ったあとは、中学、高校と創作ダンス部。宝塚は高校3年のとき、身近に受験したコがいると聞いて、初めて受験できることを知ったんです。大学進学のつもりだったけれど、あと1年しかないなら一度、受けてみようとトライしたら、あら!? 受かっちゃったって感じでした」

「エリザベート」新人公演のトート役=東京宝塚劇場
「エリザベート」新人公演のトート役=東京宝塚劇場
持って生まれた才能は、努力すればたちどころに輝く。宝塚音楽学校に入学後、最初の試験で1番になってからは一度も首席を譲らずに卒業した。

「自分でも七不思議のひとつ。何もしないで入学したからみんなに追いつかなくっちゃと必死で、レッスンが大好きだったですね」

平成8年の「CAN−CAN」(月組)で初舞台。すぐに花組に配属される。当時の花組トップスター、真矢みきには大きな影響を受けた。

「『SPEAKEASY』(10年)の本公演で真矢さんの部下のひとりという初めてのいい役がついた。ところが真矢さんは毎回、違うアドリブをされるので受けるのが大変で…。きっちりした芝居をやらなきゃと思っていた概念が取り払われて、舞台はナマだよと教えられました。そのあとの日本武道館コンサートにも出していただいて、自分が心から楽しんだらお客さまも楽しめるってことを教えていただきました」

12年は独ベルリン公演に参加。13年の「ミケランジェロ」のタイトルロールで新人公演に初主演する。

「情熱のままに演じれば芸術に賭ける役になれました」

14年の「琥珀色の雨にぬれて」の新公ではクロード役で主演。

「初めての白っぽい二枚目役。自分にできるのかって悩んだけれど、気持ちのまま素直にやればいいと言われて。力で押すのではなく、心のヒダを表すお芝居って楽しいと思えました」

同年の「エリザベート」の新公では黄泉(よみ)の帝王トート役で3度目の主演。「自分の中でひと山越えられたと思う」公演になった。

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ここは宝塚記事のページです

(1)思い万感、組み替え後初の大劇場公演
(2)「舞台の楽しさ」トップから学ぶ
(3)変化に富んだ役柄を次々体験
(4)いろんな色に染まっていきたい