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音月桂 Stars of 宝塚
男役としてさらなる成長を!
TVnavi 7月号 撮影/吉原朱美
音月桂 いつもイキイキとした舞台をつとめている音月桂。ステージ上ではこのキュートな素顔から想像がつかないほどの男らしさと凛々しさで、観客を魅了している。

連日大入り満員だった雪組東京公演『ベルサイユのばら―オスカル編』では、アランとジェロワールという、フランス衛兵隊士役を役替わりで演じ、確かな存在感を見せてくれた。

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「アランもジェロワールも同じ衛兵隊士なので、最初はオスカルに反発していますが、次第にオスカルの心を知り心酔していくという感情の流れがほぼ同じなんですね。そこでどうやってそれぞれのキャラクターを出していくのかが本当に難しかったです。演出の谷(正純)先生からは、その差を楽しめとアドバイスいただきましたが、楽しむ余裕なんてまったくありませんでした!」

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『ベルばら』といえば豪華な衣裳やセット…とまず連想するが、フランス衛兵隊士はほとんどが平民の身分。スマートな貴族もいいが、豊かな感情表現と表情が魅力の音月桂に、衛兵隊士役はぴったりだった。

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「衛兵隊のメンバーとは、いつもお稽古場でも一緒にいて、連帯感を感じるようにしていました。ご覧になった男性のお客様から『衛兵隊士の友情が感じられてよかった』という感想をいただけて、とても嬉しかったです。アランは水(夏希)さんとの役替わりでしたが、自然についていきたいと思わせるリーダーの風格は、さすがだなあと感じました。私は次女ということもあって、いつも年下気分が抜けないのですが、新人公演も卒業しましたし、これからは下級生を引っ張っていけるようにならなければと改めて思いました」

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そんな音月桂の次回公演は、バウホール『やらずの雨』の主演。本人も大好きという日本物の芝居で、町人髷もバッチリ似合っている。

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「ポスターを見た同期からも、カツラじゃなくて自前? なんて言われましたが、もちろんそんなことはありません(笑)。放蕩息子という設定で、武士とはまた違った身のこなしや江戸弁など、勉強することはいろいろありますが、出演者一同でいい舞台作り上げたいと思っています」

音月桂のTV Check NOW!

実は私、テレビッ子なんです。流行に遅れちゃいけないと、とりあえずドラマの初回は必ず録画するタイプです。今は真矢みきさんの「アテンションプリーズ」、天海祐希さんの「トップキャスター」、黒木瞳さんと映美くららさんの「プリマダム」…と、宝塚出身の方が活躍されているドラマもたくさんありますしね。ウチのDVDはフル回転です。ちょっと前になりますが「タイガー&ドラゴン」も好きで、落語に興味を持ったところに『やらずの雨』のお話をいただいたんです。「タイガー〜」では、若い方の落語ファンが増えたそうなので、ぜひ『やらずの雨』も年代を問わずたくさんの方に見ていただきたいですね。


音月桂 かく語りき<これまでの記事>
秋 ますます“おいしい”私(17年)
新しい発見がある男役めざす(17年)
芝居一本、挑戦の舞台(16年)
飛躍の年に(15年)
内面から演じ分けた1人2役(15年)
花咲け 若きすみれたち(15年)
重圧なんかに負けない!(14年)
The name of タカラジェンヌ(14年)
(古い記事の中には一部不具合もあります。ご了承ください)

公演の詳細は公式サイトをご覧ください

おとづき・けい 6月19日生まれ。埼玉県出身。98年『シトラスの風』で初舞台後雪組に配属。01年『猛き黄金の国』岩崎彌太郎役で新人公演初主演。02年『ホップ・スコッチ』でバウホール公演初主演。表情豊かで溌剌とした舞台姿が魅力の男役ホープ。6月16日からのバウホール公演『やらずの雨』に主演。

雪組バウホール公演に主演!
バウ人情噺『やらずの雨』
公演期間:6月16日〜6月25日
公演場所:宝塚バウホール

伊勢屋の若旦那・徳兵衛は道楽者の放蕩息子。ある日、堪忍袋の緒が切れた父親にとうとう勘当を言い渡され…。江戸落語を題材に、主人公たちが夢に翻弄される姿を描いた涙と笑いの物語。作・演出=谷正純
(問)宝塚歌劇インフォメーションセンター TEL.0570-00-5100

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