誰にでも読めて、覚えやすい芸名にしたかったという。まず好きな「涼」の字を決め、華やかな「華」を加え、やさしい「和」を姓にした。
「両親と考えたんですが、読み間違いをされないし、気に入っています」
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スキッとした美貌(びぼう)が際立つ男役スター。宝塚大劇場で上演中(12月15日まで)の「
レビュー・オルキス−蘭の星−」では、さまざまな場面で得意のダンスを披露しているはフィナーレ。
「初めてトップさん(安蘭けい)と組んで、戦いの踊りをするシーンがあるし、外国人の振付家(
オスカル・アライス)も初めて。新鮮です」
「エル・アルコン−鷹−」では荒くれの海賊キャプテン・ブラック役で、顔に傷をつけたメークで新境地を見せている。「原作の劇画に傷があるので思い切って。インパクトがあっていいと反応もよくて、やりがいがある。たぶん、一番好きな役になるだろうと思います」
中学・高校一貫教育の千里国際学園出身としては初めてのタカラジェンヌ。高校1年のときに音楽学校を受験して1回で合格した。初舞台は花組の「源氏物語あさきゆめみし」で、宙組に配属される。
早くから目立つ役に恵まれたが、ターニングポイントになったのは平成16年「ファントム」新人公演のキャリエール役という。
「ヒゲをつけた父親の役。大丈夫!? という声が多く、すごくがんばったんです」
新公初主演は17年「炎に口づけを」のマンリーコ役。「苦手だった歌をいっぱい勉強させていただいて好きになりました」。
18年に星組に組替え。「新しい世界が待っている」と前向きにとらえ、直後の「愛するには短すぎる」新公にフレッド役で主演する。
「最後の新公で長だったし、TCAも重なり、精神的にも肉体的にも一番ハードでしたが、何でも吸収しようと必死でした」
そして「星組ではいろんな新しいことに挑戦させていただいている。今のうちに自分の引き出しを増やして、白の似合う正統派の男役になりたい」そうだ。