ことしも恒例「もちつきまつり」 月組・瀬奈じゅんらが1日署長
愛する人を守るため…消火訓練を!
2007/11/02
速報

東京・日比谷の東京宝塚劇場で2日、「火災予防安全もちつきまつり」が行われ、
公演中の月組トップスター、瀬奈じゅんが1日消防署長を務めた。りりしい制服姿の瀬奈は、集まったファン450人に火災予防や応急処置の大切さを訴えた。
瀬奈のほかに娘役トップ、彩乃かなみ、男役の霧矢大夢と大空祐飛も参加。“瀬奈署長”の指揮の下で初期消火活動やAED(自動体外式細動器)の“訓練”に参加した。
初期消火の訓練では、彩乃が119通報。「東京宝塚劇場1階の玄関で出火」と大きな声で伝えた。霧矢と大空が紙テープを使った消火器で鎮火にあたった。
また、霧矢と大空は、音声ガイダンスに従ってAEDも実際に装着。さらに応急処置として彩乃、霧矢、大空の3人は包帯を実際に巻いたりもした。
訓練に続いて同劇場を抱える丸の内消防署が管内の安全が“長もち”するようにとの願いを込めたもちつきも行われ、瀬奈らが「よいしょ!」のかけ声とともにもちをついた。
訓練が終わった後、“瀬奈署長”から訓示。瀬奈は「火災が発生したら落ち着いて速やかに119番通報。適切な消火活動で被害を最小限に抑えましょう。身近な人がけがをしても応急処置を身につけていたら、必ず助けられます。私も絶対に火災を起こさないように気をつけますから、みなさんも消火訓練を受けて、愛する人を守りましょう」と訴えた。
同消防署の飴村薫署長は「きょうは私は陰の署長で、署長は瀬奈さんです。このまつりは28年続いている伝統的な行事。始めたのは、ちょうど管内の火災による死者数ゼロが2000日を超えたころ。これが長持ちするようにとの願いをこめたものです。この記録は1万2000日を超えていますが、1万5000日、2万日達成を目指してがんばります。災害による被害を自分のこととして考えてください。自分もけがをしますし、家族もけがをするのだと。そのとき対応できるようになるには日ごろの心構えが大事です。私は2週間前に月組の公演を拝見して大変感激しました。宝塚歌劇が安全に発展しますことをお祈りします。みなさまに夢を与え、事故のない管内にしたいと考えます」と話した。
「もちつきまつり」は秋の火災予防運動(9〜15日)に合わせて昭和54年から毎年行われ、ことしで28回を数える。5回目以降は同劇場を会場に宝塚のスターたちが参加している。
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