産経新聞　ENAK　確かな表現力が魅力の雪組二番手男役

雪組　彩吹真央　Stars of 宝塚

確かな表現力が魅力の雪組二番手男役

　　by　TVnavi

卓越した歌唱力で、毎回感動的な歌声を聴かせてくれる彩吹真央。８月12日まで東京宝塚劇場で上演されていたミュージカル『エリザベート―愛と死の輪舞―』の皇帝フランツ・ヨーゼフ役では、その魅力を遺憾なく発揮。

ほとんどの台詞が歌になっている『エリザベート』で、まさに“語るように歌う”ミュージカルの真骨頂を体現した。

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「花組公演『ファントム』（06年）で、歌詞に感情を乗せるミュージカルの難しさを経験したにもかかわらず、今回もまた同じ壁にぶつかったという感じでした。『エリザベート』の楽曲が美しいがゆえに、自分の気持ちを歌おう歌おうとするとメロディのよさがかき消されてしまったり、かといってメロディに乗りすぎてしまうと気持ちが伝わらなかったり。そのバランスがとても難しかったですね。ただ私は『エリザベート』に出演させて頂くのが３回目なんですが、今回はフランツという、１人の人間の若いときから晩年までを演じられるというのは、本当に楽しかった。役者冥利につきる役だと思いました」

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連日満員の客席を沸かせた『エリザベート』のあとに控えるのは、主演作の『シルバー・ローズ・クロニクル』。「ポスターが『エリザベート』っぽいと言われました（笑）」というこの作品は、宝塚でも何度か取り上げられたバンパイア＝吸血鬼を題材にしたミュージカルで、バンパイア従来のイメージからちょっとかけ離れた作品になるとか…？

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あやぶき・まお　６月９日生まれ。大阪府出身。1994年『火の鳥』で初舞台後、雪組に配属。下級生の頃から歌・ダンス・芝居と三拍子揃った男役ホープとして注目される。98年花組に組替え。00年『源氏物語　あさきゆめみし』で新人公演初主演。02年『エリザベート』で皇太子ルドルフ役を好演。04年『NAKED CITY』でバウホール公演単独初主演。06年の組替えで再び雪組へ。10月には『シルバー・ローズ・クロニクル』に主演。

雪組シアター・ドラマシティ＆東京特別公演に出演！
『シルバー・ローズ・クロニクル』
10月５日～17日：梅田芸術劇場シアタードラマ・シティ
10月23日～29日：東京・日本青年館
1960年代のロンドンを舞台に、バンパイアの少女に恋をした青年の冒険と成長を描く、ロマンティックなミュージカル。（作・演出＝小柳奈穂子）