月組 羽桜しずく The name of タカラジェンヌII
大好きな季節から「桜」をとって
2008/5/12
産経新聞大阪夕刊 by 平松澄子
桜の季節が大好きで、「桜」の字を使って、覚えやすい、宝塚らしい芸名を、母親と考えたそうだ。

やわらかい雰囲気を持つ娘役のホープ。「
ME AND MY GIRL」(東京宝塚劇場で23日〜7月6日)では新人公演のヒロイン、サリーに抜擢(ばってき)された。
「今までいただいた役とは全く違う。不安だらけでしたが、(宝塚大劇場では)自分にできることを一生懸命にやろうと。東京公演ではもっと役を深めて、下町娘の感じを出したいと思います」
本公演では貴族の令嬢メイなど複数の役を演じている。
高校時代に「風と共に去りぬ」を見て宝塚にあこがれ、記念受験してみたら、1回で合格したという。
「習い事はピアノぐらい。本州に来たのも宝塚受験が3回目で、まさか!ってびっくりでした」
初舞台は「
シニョール・ドン・ファン」で、星組に配属。平成17年「龍星」(大阪シアター・ドラマシティ)では、主演の安蘭けいの“記憶の母”役で出演した。「私は最下級生でしたが、とっても楽しかった。安蘭さんには今でも“お母さん”と呼ばれます」
新人公演の初ヒロインは19年「シークレット・ハンター」のジェニファー役。「何もわからなくて、主演の麻尋(しゅん)さんにはすごくお世話になりました。初舞台生と一緒で、元気をもらいましたね」
今年2月12日付で月組に組替え。「ただただ驚いているうちに、『ME AND MY GIRL』のお稽古(けいこ)が始まって…。初舞台が月組だったのでご縁があるなと感じています」
娘役としては「男役さんをもっと素敵に見せられるようになりたい」そうで、「幅広い役に挑戦したい」と意欲的になってきた。
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