星組新トップお披露目公演制作発表
宝塚版「アイーダ」 華やかに壮大に
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星組新トップコンビ、湖月わたる(左)と檀れい=東京都港区のホテル |
宝塚歌劇団は9日午後、東京都内のホテルで星組公演「グランド・ロマンス『王家に捧ぐ歌−オペラ「アイーダ」より−』」(脚本・演出 木村信司)の制作発表を行った。湖月わたると檀れいによる星組新トップコンビのお披露目公演になる。7月11日から宝塚大劇場で(8月18日まで)、9月19日から東京宝塚劇場で(11月3日まで)、それぞれ上演される。チケットは6月7日から発売予定。
「王家に捧ぐ歌」はベルディの有名なオペラ「アイーダ」が下敷きになる。また、ロシアの世界的なバレリーナ、プリマ・プリセツカヤがクライマックス場面の振付を担当する。宝塚89年の歴史の中で「アイーダ」に取り組むのは初めてなら、ロシアのアーティストと協力するのも初めて。
もっとも木村が新たに脚本を書き直し、木村とは相性のよい音楽の甲斐正人が作曲をする。ベルディの音楽は一切使わず、まったく新しい物語としてよみがえる。その結果、エジプトの将軍、ラダメス(湖月わたる)と彼へのかなわぬ思いを抱いたエジプトの王女、アムネリス(檀れい)を軸にすえる。これにラダメスと心通い合わせる王女、アイーダが加わる。アイーダは星組男役の安蘭けいが挑戦する。
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安蘭けい、湖月わたる、檀れい(左から)=東京都港区のホテル |
木村によれば「戦いは戦いしか生まない」が主題に。平和を願う壮大な物語になりそうだ。
この日の制作発表には湖月、檀、安蘭が出席。湖月はブロードウエー版の「アイーダ」を観劇し、ぜひ、これを宝塚でやってみたいと思っていた矢先だったと感激を隠さず、「運命を感じます。星組一丸となって取り組みたい」と力強く語った。また、トップ就任については「9年在籍した星組にトップで戻ってこられてうれしい」と笑顔を見せた。
月組娘役トップから専科に移籍し、星組娘役トップに“返り咲いた”檀は「再び組に配属されることを素直に喜んでいます。今度の役は男の気持ちで演じるようにいわれています。私としては新しい世界が広がるのではないかと思っています」と、意欲的だった。
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