SUMiRE STYLE  春麗の淡き光に STAGE GRAPH

 

若狭の思いを知って保輔は、思い切って自分が世間を騒がせている朱天童子だとうち明けるために密会する。「この傷で表に出られない以上、保輔は死んだも同然。これからは、朱天童子として生きるほかはない。あなたともお別れしなくてはなりません。あなたのお兄さんは、朱天童子追討の命を受けているのだ」。つらい別れ。顔の傷は、保輔を一気に内省的な人間にしてしまってもいる。去っていく保輔。と、そのとき物陰から若狭の兄、頼光が現れる。若狭のあとをつけてきていたのだった。「やっぱり、朱天童子はあついだったか。源氏一族の名にかけて、あいつを討たなくてはならない」。頼光は若狭に、保輔を忘れるように諭すのだった。

 

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宝塚歌劇団雪組東京公演
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