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SUMiRE MEMO
by ENAK編集部
7月21日
連載 産経新聞における主な宝塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
 
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雪組公演制作発表
会見全文(1)製作陣
宝塚歌劇団は21日、東京都内のホテルで、雪組「ミュージカル・プレイ『青い鳥を捜して』」「ショー・メッセージ『タカラヅカ・ドリーム・キングダム』」の制作発表を行った。製作陣の会見全文は次のとおり。

製作発表の記事はこちら
※※出演者の会見全文こちら
演出家 石田昌也 90周年の一番最後にお芝居のほうで演出を担当させていただくことになりました。雪組に元雪組のトップスターである轟悠を迎えまして、轟はしばらくちょんまげとか着物とか、このところネクタイ姿とかコート姿とか現代劇からは少し離れておりました。現代の、コンピューター時代になったニューヨークとフランスを舞台にしてあまり、重くない、さわやかな感じの、革命とか大きな事件の起こらない、だけども、心の中にあるさわやかなものが出るようなお芝居を作っていきたいと思います。

演出家 三木章雄 「ドリーム・キングダム」という夢の王国というタイトルなんですけども、タカラヅカっていうところは、夢がいっぱいあふれているところだと思うんです。その中であえて夢をとりあげてショーを作ってみようということにになったのは、一口に夢といっても、今の世の中、そう簡単に夢なんか見られない。その中でタカラヅカその夢をなんとか、お客様には見せようとしているし、自分たちでもつかもうとして生徒たちもそうやっている姿は、90年続いているひとつの原動力で、夢というものに向かって動いていくことが簡単そうでいて難しいことだと感じています。 3人の作家が集まって、それぞれキャリアとか少しずつ違うのですが、それぞれがみつけた、あるいは見てみたい夢を舞台の上で描いたらどうかな、という、のがもとです。サブタイトルはショー・メッセージとなっていますが、グランドショーとかファンタスティックショーとかとはちょっと違い、それぞれが感じているなんらかのメッセージを込めて、3人の競演ができたらというのがもとなので、僕たちも、夢輪作る専門家になりたいとがんばっているのに、ときどき夢を忘れそうになる自分に叱咤激励しながら、もう一回原点に戻ってタカラヅカで舞台のうえで起こりうる夢とは何かを考えながら、作りたいと思っています。

演出家 藤井大介 90周年のとりを飾る公演ということと、来年のお正月、100周年への第一歩という公演に関わらせていただきまして、すごく光栄に思っています。90年夢を描き続けてきたタカラヅカの底力を3人の演出家ががしっとひとつになって、今のタカラヅカのすばらしさを打ち出していくことと、100周年に向けて良い架け橋となれるような、メッセージ性をもった作品にしたいと思っていまする夢がテーマということで、少し漠然とはしていまして、これからまだまだ打ち合わせの段階なんですが、ともかく夢の化粧箱となれるような作品にしたいと思います。ベテランの三木先生と齋藤先生と、実はことしのお正月に一度組ませてもらっていますけれども、気心は知れていますので、今回、それぞれの個性を打ち出していけるようにがんばりたいと思います。

演出家 齋藤吉正 わが歌劇団の90周年という節目の歳に実績、実力ともにある三木先生、藤井先生とともにこの90周年最後のショーの作品を担当できる喜びと責任を痛感しております。歌劇団の永遠のテーマである夢を断片的に3つの夢を諸先輩方と作り上げたいと思っています。それぞれの個性がぶつかりあう。藤井のほうからも話が出ましたが、今年のはじめのほうにも花組の「アプローズ・タカラヅカ」で、組ませていただいております。そちらのときの劇団からのリクエストが90周年の集大成をということだった「アプローズ・タカラヅカ」。そして、90周年最後にわれわれが担当します「タカラヅカ・ドリームキングダム」こちらは、100周年に向かって歩いていくべき新しいショーのスタイルとと、劇団より、陸エスいただいています。「清く・正しく・美しく」のモットーをコンセプトにしながら、さらに今までにない新しいコンセプトを夢の形で、具現化できたらと思っています。
──「青い鳥を捜して」は、どのような雰囲気になるのか

石田 男役さんふたりが中心になるわけですが、男役10年といいますけど、轟悠に関しては男役黒帯っていう感じで、男役10段というか、個人的にも「再会」であるとか何度も轟悠とは仕事をしておりますけれども、とにかく、どんどん男っぷりをあげていっているので、それ以上男になってしまうと阪急電鉄の女性専用車両から引きずりおろされてしまっても困りますので、限界のかっこうのいい男役をやっていただいて、朝海のほうは、同じようなスタイルの男役がいっぱいいても仕方がないので、いろいろ考えてタカラヅカのタキシードでいるなり燕尾服でいるなり、女性のファンからすると抱き締めてもらいたい男役とかわいらしくて抱き締めてあげたいといういろんな面を出して、楽しい作品になればいいのかなと考えています。

──朝海とのバランスは

石田 この作品は、原作があったり、映画があったりというのではなく、宝塚は植田紳爾先生以下26人の作家がいるわけですが、その中でなぜか90周年のいちばん最後に、紙と鉛筆だけの石田がお話を作る。もしかしたらすごく、みんなが心配しているのかもしれないんですけど、今回は血のつながっていない兄弟という設定にして、性格をぜんぜん違うものにし、すこし斬新な設定にしていけたらいいかなと思っています。

──ポイントは

石田 「長い春の果てに」は紫吹淳と映美くららが主演でしたが、それはシンデレラをモチーフにしていて少女が大人になってスニーカーがパンプスに変わるような、そういう作品をもうひとつ作ってみたいなと思って青い鳥という題名を考えたんです。メーテルリンクの「青い鳥」をやるわけではないんです。 メーテルリンクは、グリムやアンデルセンと違って、著作権が切れていないんです。つまり、勝手にやってはいけない作品なんです。だから、チルチルとミチルの話をやるわけではなくて、でも、灯台もと暗しというか幸せっていうのは案外近くにあったんだなというような、小さな幸せが積み重なって、ひとつの大きなテーマになって、それが作品になったらいいんじゃないかなって僕は思っています。

──ショーのほうは

三木 正月やったのは、当然経験としてあるわけですが、ショーって基本的に作者の体質がはっきりと出る。今回、お正月はオーソドックスにまとまる方向でやりましたが、こんどは逆に、よりばらけたい。やはり、90周年の幕開けということで正月はけっこう、緊張があったりして、こんどのほうがそれぞれの世界をはっきりと出す。それと、さきほどの話のようにそれぞれが全然違うんです。こんどは、雪組の朝海ひかる、舞風りら、轟悠というそれぞれをだれがいちばん上手に使うかということにもなるかと思うので、そのときの轟に対するイメージの持ち方、朝海に対するイメージの持ち方は違うんですね。ある種の整合性というか、ひとつの中で分裂していていいと開き直ってみて、その中で、3色に見えることがお客様にとっても楽しいと思うし、ショーのある種のスリルが伝わると思うので、大きな方向性としては「夢」をテーマにしよう。一歩でも半歩でも踏み出した作品にしたいというところは、共通で、そっから先はそれぞれのアイデアでお互いに勝負するような感じが出たらいいなと思います。

藤井 おっしゃるとおりです。前回は人の出し方からセットの転換から、細かく打ち合わせをしたんですけど、今回はアル意味オムニバス形式とでもいいますか、それぞれのブロックがひとつずつある形になるといことで、ほとんど細かいことは打ち合わせておらず、開けてみないと分からないのですが、それが逆におもしろいといいますか、約束ごとは夢がテーマということと、それぞれが雪組生、轟を全員出演させよう。それだけが決め子度としてありまして、それ以外の中身に関しては自由にやらせていただいていますので、お正月よりもさらに、それぞれの個性が出るのではないかな。個性の違いをあえて打ち出せるように作っていけたらなと思っています。

齋藤 「アプローズ・タカラヅカ」のほうが、集大成的な、これぞタカラヅカというレビューの見せ方として、イメージ的に3人トータルでプロデュースしたものであるなら、今回は3部構成。作品場面がそれぞれ3分割されると思っていただいて結構です。テーマ曲のほうも3人の場面で違います。音楽、振付もそれぞれ3人でオーダーをかけているスタッフも違います。いい意味で協調性がない、それぞれの競作になれればなと思っています。三木、藤井さんについていけるよう、少しでも自分らしさが出せればと思っています。

小林公一・宝塚歌劇団理事長 この雪組公演は昨年の月組公演に引き続きまして東日本電信電話株式会社様、西日本電信電話株式会社様からのご協賛を賜り、NTT西日本・東日本フレッツシアターとして、公演する運びとなりました。宝塚歌劇がNTT西日本・東日本様のような有数の企業に再びご支援いただけることはまことに喜ばしく、かつ光栄なことでございます。朝海ひかる、舞風りらを中心とする雪組に専科から轟悠を迎えまして、宝塚大劇場では90周年の最後を飾る作品として、また東京宝塚劇場では100年に向けての新たなる1歩となる作品として、みなさまにお送りできますよう全力で作品作りに取り組んでまいりたいと思っています。また、昨年より、NTT西日本・東日本さまのブロードバンドサービスであるフレッツ・スクエア内で行っていますタカラヅカ・オン・フレッツにおきましても、今般の雪組公演を含めまして宝塚歌劇の情報を配信しておりますので、そちらのほうも併せてよろしくお願いします。

軸屋真司・NTT西日本常務取締役コンシューマ事業推進本部長 昨年、私どもは月組公演の「薔薇の封印」を協賛させていただきました。これが初めてだったんですけども、私どものお客様からよくぞタカラヅカの協賛に踏み切ったと評価をいただきました。おかげさまで、お客様から高い評価をいただきまして、本年、引き続きまして雪組公演の協賛をさせていただくことになりました。世界に誇れる宝塚歌劇団様と一緒にお仕事をさせていただけるのは、私どもにとってまことにありがたいことだと思っています。協賛だけではございませんで、私どもが提供しておりますブロードバンド・サービスのフレッツ・スクエアというサイトにタカラヅカ・オン・フレッツというサイトを開設しておりまして、このサイトにアクセスいただければ臨場感あふれる映像で宝塚歌劇団様のいろんなコンテンツをごらんいただけますということで、これも多数アクセスをいただいております。引き続き、皆様方には、このブロードバンド・サービスをご利用いただくことは、私どもの希望でございます。また、昨日、報道発表させていただきましたが、IPテレビ電話ということで、ブロードバンド時代の黒電話というコンセプトで、この9月からNTT東西で発売いたします。この簡単な操作のテレビ電話からでもこのタカラヅカのコンテンツをごらんいただけるということであります。私ども引き続き、ブロードバンド時代の芸術文化コンテンツの配信に取り組んでまいる所存でありますので、よろしくお願いいたします。この春の協賛の際、応募が多く、東西合わせまして1万人以上の方がチケットに応募された。月々のアクセス数も全国で5,6万件あった。だから1日数千件のアクセスがあった。タカラヅカのイメージは芸術と文化。タカラヅカにはいろんなところにいろんなファンがおられて、それぞれのかたが楽しんでいる。そういう方々か毎回、劇場にいくのは難しいので、自宅にいながらにして臨場感あふれる映像を楽しめるということで、私どものブロードバンド・サービスをご利用いただきながら、見ていただける材料としてはふさわしい、と、片思い的に思いこんでいます。

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