「1914/愛」 宝塚グランド・ロマン
「1914/愛」
作演出/谷正純

時は流れてパリの街に軍靴の響きが近づく。第一次大戦の勃発だ。アリスティド(湖月わたる)の店「ル・ミルリトン」もさすがに閑古鳥が鳴く。モディリアーニ(大和悠河)が、病に苦しむユトリロ(真飛聖)を連れてやってきた。ユトリロの療養につきあってパリを離れるにあたり、アリスティドの威勢のよい啖呵を聞きに来たのだ。マリーを失ったアポリネール(貴城けい)は、志願兵として前線に出る別れを告げにくる。詩人として兵士の詩を書きたいのだ。だから、必ず生きて戻ってくる。そういうアポリネールにアリスティドは、それまで店を閉めたりはしないと誓う。彼らは夢の残骸なのか、それとも…。