宝塚グランド・ロマン
「1914/愛」
作演出/谷正純
そのころ、アリスティド(湖月わたる)は、自宅にいた。父が健康を害したと聞いて飛んできたのだ。豪邸。大勢の使用人。実は、アリスティドは伯爵家の跡取り息子だったのだが、貴族の暮らしを嫌い、歌手として生きていた。父倒れる−−は、実はうそ。財政的に逼迫する伯爵家存続のため、息子を資産家令嬢と結婚させようとする父のジャン・ポール・フルーレ伯爵(立ともみ)の策略だった。