一方、ミルバ(ふづき美世)も新しい職場で腕をふるっていた。遊園地の看板かき担当になっていたのだが、遊園地の社長ギジェルモは、ミルバの絵を気に入り、ぞんぶんにかいてほしいというのだった。「すごいな、この遊園地。くるたびに活気が出てきている」。休日。カルロスは遊園地にミルバを訪ねた。「あなたは、もう踊らないの?」「たぶん。後悔はないし、以前とは違う楽しさがある。つまり、あらゆることに楽しさはあるんだよ。夢の大小成否に左右されないんだ」「毎日生きていれば楽しいの」「そう、たとえいろいろあってもね」。ああね、そうなんだよなと深くうなずく場面。生きているだけですばらしいということを、まず、しっかりと認識しなければならない。
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