宝塚歌劇団の花組トップスター、愛華(あいか)みれが11日、東京・日比谷の東京宝塚劇場で最後の公演を終え、17年間の宝塚生活に別れを告げた。
愛華は昭和60年、「愛あれば命は永遠に」で初舞台。平成11年、「夜明けの序曲」で花組トップスターとなり、「源氏物語 あさきゆめみし」や「ルートヴィヒII世」などに主演。
甘く端正な容姿の伝統的2枚目スターとして活躍した。
最後の公演の前楽、千秋楽において公演終了後に行われる特別ショーである「サヨナラショー」では、主演作品の主題歌などのほか、「エデンの東」や「失われた楽園」などかつての出演作の主題歌も披露した。
サヨナラショーが終わると花組組長の夏美ようが舞台で、愛華のメッセージを読み上げた。
続いて行われた退団者のあいさつ。愛華は白いエンビ服に赤いバラの花束を抱えて大階段に登場。バラの花を客席に投げながら銀橋を歩き、劇場に別れを告げた。
同期の貴柳みどりと次の花組トップスターとなる匠ひびきから花束が贈られると愛華は、匠と抱き合い、最後の1輪の赤いバラを匠に贈り、花組みの今後を託した。
愛華は「私が残したいものは愛です。愛華みれ。華やかで愛されるようにとの願いでつけました」と笑顔であいさつ、頭を下げた。
終演後は劇場内で記者会見した後、袴姿で、詰めかけた約8000人のファンの前をパレード、劇場を後にした。
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