宝塚歌劇団雪組の東京公演が16日午後から東京・日比谷の東京宝塚劇場で始まった。絵麻緒ゆう、紺野まひるのトップコンビのお披露目公演であると同時に
さよなら公演になる。9月23日まで。
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演目は
「ミュージカル・ロマン『追憶のバルセロナ』」(作演出・正塚晴彦)「グランド・ショー『ON THE 5th』」(作演出・草野旦)。
「追憶のバルセロナ」は、1800年代のスペインを舞台に、戦時下における恋と友情とを描く。情熱的なスパニッシュ音楽がいやがうえにも物語を盛り上げる。
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タップ、タップ、タップ!ともかく、タップダンスがふんだんに取り入れられた舞台だ |
「ON THE 5th」は米ニューヨークを舞台に有名なミュージカルナンバーをちりばめ、タップダンスを大きくフューチャーしたショー。ニューヨークが舞台なので昨年の米中枢同時テロを扱った場面もあり、宝塚としては珍しく社会的なメッセージ性も込められている。
とはいえ「ON THE 5th」は、底抜けの明るさが基調で、ファンにとっては涙ではなく笑顔で絵麻緒にさよならをいう舞台になるといえそうだ。大階段のフィナーレの後に、さらにお楽しみの場面も用意されている。
東京公演初日の16日は午前から通しけいこが行われ、けいこの後、
絵麻緒が記者会見。
「9月23日まで、私らしく、元気に前向きに頑張りますので、よろしくお願いいたします。(退団後は)男役を演じることは2度とないので、これを見逃さないでください。私の存在を目に焼きつけて下さい」と、
元気いっぱいに話した。