宝塚歌劇団は9日正午から東京都内のホテルで、絵麻緒ゆう、紺野まひるの新トップコンビによる新生雪組のお披露目公演の制作発表を行った。 演目は「ミュージカル・ロマン『追憶のバルセロナ』」(作・演出 正塚晴彦)、「グランド・ショー『ON THE 5th』−ヴィレッヂからハーレムまで−」(原案 小林公平、作・演出 草野旦)。 まず植田紳爾理事長、正塚、草野の両演出家、公演を協賛する化粧品会社シーボンの犬塚雅大社長が会見。 植田理事長は「新生雪組のこの公演が大成功するようにご支援を」とあいさつ。 「追憶のバルセロナ」の演出家、正塚は「恋あり、友情ありの冒険活劇をやりたくて、この時代(19世紀初頭のスペイン)を舞台に選んだ。戦争を背景に『あした、また』とはいいにくい中で、一言の裏にたくさんの思いがあるやりとりを描きたい」と、作品を説明。 「ON THE 5th」の演出家、草野は「セットも振り付けも音楽も新しい、元気、楽しい−の3つがテーマ」。昨年9月の米中枢同時テロを背景に扱っており、話題をよびそうだ。 続いて絵麻緒が「ON THE 5th」の主題歌「オン・ザ・フィフス」を歌いながら登場。紺野が加わってデュエットを聴かせた。 2人は白で服そうを統一。まず、息の合っているところをみせた。 絵麻緒は、「ON THE 5th」が米中枢同時テロを扱った作品でもあることから「ニューヨーク復興のためにも2人でがんばりたい」。また、スペインを舞台にした「追憶のバルセロナ」については、「自分の熱さとスペイン人の熱さとが重なれば」と意気込みを語った。 紺野は「トップになったからには宝塚の歴史に残る娘役になりたい」と、意思の強さをみせつけた。 会見終了後、同じホテル内で懇親会が開かれ、小林公平・阪急電鉄会長が乾杯の音頭をとり、新生雪組の船出を祝した。 なお、絵麻緒は今回の協賛企業であるシーボンの広告キャラクターに起用された。会見場から出ていく間際、「私、最近肌がきれいになったといわれますが、それもシーボンの化粧品を使っているからです」と、その職責を果たすことを忘れなかった。 +++++++++++ 公演期間は以下のとおり。 宝塚大劇場 5月24日から7月8日。 東京宝塚劇場 8月16日から9月23日。