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月組東京公演
リチャード・ロジャースの娘たちが観劇

月組東京公演初日の15日、米国の作曲家、故リチャード・ロジャースの娘ふたりが東京宝塚劇場(東京・日比谷)で宝塚の舞台を観劇した。月組がロジャース生誕100年を記念して「ミュージカル・レビュー『With a Song in my Heart−君が歌、わが心に深く−』」上演しているからで、歌劇団が招いた。

ロジャースさんたちと
リチャード・ロジャースの娘たちが観劇。左から紫吹淳、メアリー・ロジャース、リンダ・ロジャース、映美くらら


招かれたのは作曲家で米国の名門音楽学校であるジュリアード音楽院の理事長を務めるメアリーと、妹でやはり作曲家のリンダのロジャース姉妹。ともに宝塚を観劇するのは初めてだ。

観劇後、舞台上で月組トップスターの紫吹淳、娘役トップの映美くららとともに会見した姉妹。メアリーは開口一番「すばらしい」と絶賛した。

「衝撃的な豪華さですね。いまや米国ではこういう豪華な舞台はなかなかみられません。父が見たなら誇りに思ったことでしょう」

女性ばかりの劇団についてはどう感じたかという質問には、ウイットに富んだ答えで笑わせた。

「なにしろ父は女性好きだったので、きっとみたがったでしょう。実際、父は日本にきたことがあるので宝塚のことは知っていたはずです」

「ぜひ、米国で上演したい」とメアリーに伝えたという紫吹は、「おふたりが客席にいたのでいつもにもまして背筋がピンとなる思いだった。この緊張感を千秋楽まで持続させたいです」。

また、紫吹はロジャース作品について、次のように語った。

「どの曲も心を打つというか血がわき上がるような作品ばかりです。中でも今回歌っている『すべての山を登れ(Clim Ev'ry Mountain)』(映画「サウンド・オブ・ミュージック」)は、歌っているゾクゾクしてきます」

リチャード・ロジャースはミュージカルなどで数々の名曲を残し、多数の歌がスタンダードナンバーとして今も愛されている。ジャズメンたちがさまざまに演奏したり、もちろん宝塚でもたびたび使用されている。


sumire memo
11月15日(金)
text & photo by 石井健
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