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花咲け若きすみれたち
星組 涼紫央

星組 涼紫央
鏡に向かい化粧をする涼さん。白い肌に金色の髪がよく似合う
宝塚で生まれ宝塚と共に育ってきた宝塚歌劇団。

その活動は国内にとどまらず、これまでに23回の海外公演を行い、高い評価を受けてきた。

今秋、行われた2回目の中国公演は、約2万人の観客を集め、大成功で幕をおろした。

しかし、歌劇団の原点は宝塚にある。すべてのショーは宝塚から始まり世界へと広がって行く。

涼紫央(すずみ・しお)さん、星組研究科7年。今回の中国公演にも歌公達役として参加した。

帰国後、休む間もなくけいこに取り組み、22日からの『ガラスの風景』の新人公演主役。1月に宝塚バウホールで行われる『恋天狗』の主役と大役が続く。

涼さんが宝塚大劇場を訪れたのは小学生の時。母親と見た『戦争と平和』で熱心なファンになった。

でも「宝塚は特別に選ばれた人たちのもの。私には関係ない世界」と思い込んでいた。

 
星組 涼紫央
『ガラスの風景』開幕に向けてけいこに励む涼紫央さん。身長169センチの彼女の踊りは迫力満点=兵庫県宝塚市の宝塚歌劇団けいこ場

中学生になり母親が取り寄せた、「宝塚音楽学校」という本に「容姿端麗で舞台人に適するもの」という条件を見て受験を思い立った。

しかし、試験は競争率約50倍の狭き門。自分の魅力だけで勝ち抜ける世界ではない。バレエや声楽のレッスンを積み、実力と魅力を身につけた涼さんは平成6年、音楽学校に入学する。

初舞台は平成8年の『CAN−CAN』。舞台を重ねるたびに欲が出て、演じたい役が増えて行くという。

ベルリンに次いで、2度目の海外公演を経験した涼さん。海外の舞台に立つことで、改めて宝塚大劇場の大切さを実感した。すべてが歌劇団のために作られた舞台は、ホームグラウンドとして安心感を与えてくれると共に、スタッフの目に見えない気配りがあった。

いつか銀橋を1人で渡る役者になりたいと話す涼さん。1人けいこを続ける彼女の目に夢にかける熱い情熱を感じた。

イルミネーションが灯された大劇場入り口。クリスマスを前にロマンチックなムードが漂う

sumire memo
11月19日大阪夕刊
interview & photo by
写真報道局 土井繁孝
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