宝塚歌劇団は31日正午から東京都内のホテルで、日中国交正常化30周年を記念した2回目の中国ツアー公演の制作発表を行った。
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植田理事長、武特命全権大使、香寿、遠山文科相、小林阪急電鉄会長(左から) |
すでに発表されているように演目は「舞踊劇『蝶・恋(ディエ・リエン)』−燃え尽きるとも−」(作・演出 植田紳爾)、「ダンシング・ファンタジー『サザンクロス・レビュー・イン・チャイナ』」(作・演出 草野旦)。
公演期間は、9月13日−10月2日。上海、北京、広州の3都市の劇場で公演する。
出演は香寿たつき、渚あきら星組と初風緑、檀れいら専科生合わせて40人。
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星組副組長・万里袖美、星組・夢輝のあ、星組・安蘭けい、専科・城火呂絵、星組組長・英真なおき(後列左から)
専科・彩輝直、星組・渚あき、星組・香寿たつき、専科・初風緑、専科・檀れい(前列左から) 全員、緑のはかま姿で登場。 |
制作発表には香寿ら出演者10人のほか遠山敦子・文科相、武大偉・中国駐日特命全権大使らが出席した。
遠山文科相は「日中国交正常化30周年の年に日本独特の舞台芸術である宝塚の公演を中国で行うのは素晴らしい。中国の多くの人が宝塚の素晴らしさを堪能することと思います。私も公務の都合さえつけば追いかけたいぐらい」と述べ、成功を祈った。
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小林会長(前列右から2人目)らと中国公演出演の10人 |
武特命全権大使は「日中間には一部の問題があるが、主流ではない」と、おそらく亡命者連行事件などをほのめかしながらも友好を強調。「(公演期間中の)9月29日が正常化30周年記念日であり、中国の関係者は宝塚の公演を重要視している。今回は中国のだれもが知っている伝承話を改編したものだと聞いている」と歓迎の弁を述べた。
出演者を代表して香寿が「喜びと期待と不安とプレッシャーでいっぱいでございます。いま、星組はとっても充実しています。そのみんなとともとに中国にいけることで、また気持ちを一新してがんばりたいと思います」と意気込みを語った。
また、
小林公平・阪急電鉄会長は、中国公演が小泉純一郎首相から直接要請されたものであることを説明。
植田紳爾・宝塚歌劇団理事長は、「舞踊劇『蝶・恋(ディエ・リエン)』−燃え尽きるとも−」の
作・演出家として作品について説明。
また、スケジュールの都合で星組が公演を行うことになったことや前回(1999年)の中国公演で檀れいが中国で非常に人気を博したことなどを話した。それもあってか、植田理事長によると「舞踊劇『蝶・恋(ディエ・リエン)』−燃え尽きるとも−」のヒロインは渚あきではなく、檀れいになるという。
「ダンシング・ファンタジー『サザンクロス・レビュー・イン・チャイナ』」の作・演出の草野は、その檀が中国語の歌を披露する予定だと明かし、
檀とともに前回公演に参加した初風が中国の印象などを披露。
その後、
記者との質疑応答が行われた。