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専科 汐風幸
いちど愛したら、その愛はなくならない

汐風幸
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−−東京公演中の月組「長い春の果てに」で、ナタリーという女医を演じていますね?

いつもは男役ですから、舞台稽古(げいこ)では演出の先生から「トレンチコートを着ると男役になるぞ」などと注意されました。

−−今夏に外部出演「私生活」で女性を演じてはいますが?

いい経験になっていますね。男役とは違う、女性の心の流れをどう作るかをつかめました。

−−演じるうえではだいぶ違うものですか?

私はその役になり切るタイプなので、ナタリーを演じるうえで、女性の役だからとか、相手が男役だからなどは気にしていませんでした。ただ、舞台稽古になってから、歩幅や立ち居振る舞いも大事だと気づいたんです。相手は女性が演じる男性ですから、ふだん通りにしていては女性には見えないんですね。

−−ナタリーという女性については?

ナタリーって、できすぎた女性じゃないところがいい。もろさや揺らぐ気持ちなど、女性らしい弱さがあるから役に入っていきやすかったです。役づくりのテーマは母性愛。これまで考えたこともなかった言葉でしたが、包みこむような強さも出せたらと思います。

−−ステファン(紫吹淳)への思いをもち続けているナタリーですが、最後にはアルノー(霧矢大夢)と幸せになりますね

ステファンへの愛はずっと持っています。友情とは違う、恋愛でもない。一度愛したら、愛ってなくならないと思うんですよ。

−−ショー「with a song in my heart」のほうは?

ショーでは約1年ぶりの男役。やっぱり男役が好きで宝塚に入ったのでしっくりきますね。幕開きは黒燕尾の衣装に助けられました。頭より体が自然と衣装に反応している。黒燕尾には不思議な力を感じます。

sumire memo
12月5日東京朝刊
interview by 田窪桜子
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