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||幸薄い女優でいいんです
木村多江インタビュー 確かに薄幸の美女のイメージが強い。決定づけたのはドラマ「リング−最終章−」(1999年)「らせん」(同年)で恐怖の象徴として描かれた貞子役だったか。その後のドラマ「白い巨塔」(2003年)では、末期のがん患者を演じた。

「幸薄い女優、と言えば木村多江−−でもいいんです。皆さんに(私のことを)勝手に想像してもらうのは楽しい。役者は、実体があって、ないものだと思っています。こうしてお会いすれば、私という人物が伝わり、私を知ってもらえる。それでいいと思っています」

ぬくもりのある声。安らぎを感じさせる。ひかえめだが芯のあるたたずまい。「怪談」で演じるお園と重なる。

<<舞台は江戸・深川。浄瑠璃、富本の師匠、豊志賀(黒木瞳)は美しい顔立ちの煙草売り、新吉(尾上菊之助)と出会う。2人はひかれ合い、ともに暮らすが、豊志賀の深い愛はやがて怨念と嫉妬となり「このあと女房を持てばとり殺す」という言葉を残して亡くなる。深川を逃げ出す新吉。彼に思いを寄せる女たちは過酷な運命に引きずり込まれてゆく… >>

「怪談」といえばラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の作品集「怪談」を思い出す人が多いかもしれないが、この映画は怪奇や恐怖を描いたホラーというよりも、男と女の情念を描いた時代劇と説明したほうがいいだろう。

「監督はセリフの江戸弁にこだわっていた」。時代を超えて人間の感情を生々しく現代に届けてくれる。



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怪談
8月4日(土)全国ロードショー

原作:三遊亭円朝
脚本:奥寺佐渡子
監督:中田秀夫
美術:種田陽平
衣裳:黒澤和子
出演:尾上菊之助
黒木瞳
井上真央
麻生久美子
瀬戸朝香

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