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小説「阪急電車」の舞台を歩く
恋の始発は宝塚駅！
2008/4/4
産経新聞大阪夕刊
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「阪急電車」が脚光を浴びている。といっても、小豆色のあの私鉄ではなく小説だ。今津線の宝塚駅〜西宮北口駅間を舞台に、沿線在住の作家、有川浩（ひろ）さんがつむいだ物語が幻冬舎から刊行され、約１０万部のベストセラーとなっている。調べると、同区間は歩くのに手ごろな距離。沿線には、かねて行ってみたかった阪神競馬場もある。そんな訳で、今回は本の舞台をたどって歩いた。
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| 「阪急電車」の舞台となっている今津線。本の売れ行きアップとともに脚光を浴びている ＝西宮市の甲東園−門戸厄神駅間 |
８つある駅ごとに書かれた短編をまとめた小説のスタートは宝塚駅。同駅から西宮北口へ向けて出発した。
まず恋の始まりの物語から。電車で隣同士となったのがきっかけで会話を始めた男女２人は、実は以前から互いの存在に気づいていた仲。降車間際に彼女は彼を飲みに誘う。
『中央図書館。よく来てるでしょう。だから、次に会ったとき』
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