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月組 大空祐飛 タカラジェンヌ 夢の軌跡(2)
代役抜擢のプレッシャーも克服
9月29日(金) 大阪夕刊 by 平松澄子
「黒い瞳」新人公演のプガチョフ
「黒い瞳」新人公演のプガチョフ
東京都出身。宝塚受験は中学3年のときに決めたという。「母が宝塚ファンで舞台はよく見ていました。とくに『ME AND MY GIRL』(月組、剣幸主演)が大好きで、こんなハッピーな舞台があるんだと強く印象に残っています。私は子供のころから背が高かった。中学生になってたまたまお会いした宝塚の生徒の方に、受験を薦められたんです」

宝塚音楽学校に1回で合格。「ダンスも歌も習っていなかったので、入ってから苦労しました。とにかくバレエの用語からわからない。掃除や規則も厳しくて、ついていくのに必死。でも同じ志、共通の夢を持っている仲間が40人集まっているのは楽しい空間でしたね」

平成4年「この恋は雲の涯まで」で初舞台。翌年、月組に配属される。7年には「ME AND MY GIRL」(天海祐希主演)の再演があり、新人公演でジェラルド役(第2部)を演じた。「大好きな作品に自分が出られるなんて、夢みたいでした」

10年には「WEST SIDE STORY」の新公で主演のトニー役(第1部)に抜擢(ばってき)される。第2部の大和悠河とダブル主演だった。「もう、びっくり。歌の音域がすごく広くて、低いキーが出なくて苦労しました。ほかにも勉強することが山積で出てきた公演です」

さらに驚く出来事が続く。11年の「黒い瞳」東京公演で紫吹淳(当時2番手)が事故で出演できなくなり、急きょ大空がプガチョフ役を演じることになったのだ。

「新公が同じ役だったので、私に回ってきたんですが、コトが大きすぎて舞台の記憶はあまりないんです。柴田先生(侑宏、演出家)に『初日の評価はすべてお前にかかっている』と倍のプレッシャーをかけられて。今の自分の120%の力で出るしかないと、かえって開き直ってやりました」

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