10日行われた宝塚歌劇雪組「エリザベート」制作発表における出演者関係の会見内容一問一答は以下のとおり。
水夏希 宝塚では6人目のトートを演じさせていただきますけれど、私にとりましては、初めての「エリザベート」出演であります。初演の雪組のときから、音楽のすばらしさと舞台の美しさ、作品の豪華さに、ほんとうに大好きな作品でしたので、今回主演お披露目公演に「エリザベート」をさせていただきますこと、ほんとうにうれしく思っています。
私と新生雪組のメンバー全員がいまもっている能力の範囲内で処理するのではなく、ひとりひとりが新しい自分を発掘してみなさまのご期待をいい意味で裏切る作品にしていきたいちと思いますので、よろしくお願いします。
−−髪の色は
水 髪の色は最初抹茶色でしたが、私の希望で緑がかったブルーに。
白羽ゆり このたび、水夏希さんの相手役として「エリザベート」をさせていただくことになりました白羽ゆりでございます。宝塚では何度も再演されていますが、私も大好きな作品です。そしてプレッシャーを感じないといえばうそになりますが、すばらしい作品の役に巡り会えたのは幸せなことだと思っています。

私の宝塚人生をかけて、そして娘役をかけてせいいっぱいがんばりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
−−きょうは午前7時から準備をしていたとか
白羽 丸顔なのでどうエリザベートになれるかといつもより濃いめのお化粧にしていただいたんですけれども、舞台が始まれば自分でお化粧をしないといけないので、少しずつ学びながらできたらなと思っています。
−−どんなところを大切に演じたいか
水
「死」の愛し方にリアリティーをもたせることと、リアリティーをもたせながら、人間くさくならないことを気をつけてやりたいと思っています。
白羽 私はまだ固まってはいないですけど、エリザベートは実在の人物ですから、資料も残っていますし、実在の人物をより深く知ること。そして自分がどう表現したいのか。
自分の引き出しの中にあるものとは少しかけ離れた人物です。孤独を愛し、旅を続けたエリザベートさんは私には、まだ理解できていない部分がたくさんありますので、エリザベートを通じて私自身もいろいろ学びながら、近づけていけたらなと思っています。

続いて懇親会での一コマ
彩吹真央
私にとりまして3度目の「エリザベート」出演になります。今回はフランツ・ヨーゼフをさせていただくことになりました。花組から雪組に組み替えしてまいりまして初めての大劇場公演が「エリザベート」。幸せに感じております。一生懸命がんばりますので、どうぞよろしくお願いします。

音月桂
今回はルイジ・ルキーニという役をさせていただきます。(宝塚音楽学校)受験前に初演を拝見したときの感動をこんどは、自分がお客さまにお届けできるように精いっぱいがんばりたいです。
凰稀かなめ
ルドルフ役を演じさせていただきます凰稀かなめと申します。ルドルフという大きな役をいただき、精いっぱい演じたいと思います。
彩吹 リーヴァイさん、ご自分の曲でいちばん好きな曲は?
リーヴァイ
とても難しい。自分が指揮をし終えた瞬間にこの曲が好きだと感じる。音楽はいつも自分の心から出てくるのだと思っています。
彩吹 私はこんどが3度目。たぶん、宝塚の中で最多出場だと思います。ルドルフのときは皇帝のいすに座れなかった。今回は皇帝役。私の中のルドルフは喜んでいると思います。
リーヴァイ
これはこれは皇帝さま。
音月 心から音楽がわいてくるとおっしゃいましたが、どのようなときにメロディーが生まれるのですか?
リーヴァイ 心が音楽をつれてくるときがその瞬間。強制はしません。作曲は私ではなく私のこころがするのです。
音月 ルイジ・ルキーニはどういうスパイスであればいいですか?
リーヴァイ ルキーニは観客と舞台をつなく役だけど、第一義的には物語を語る役です。ルキーニは歴史的にはエリザベートを殺害します。ですが、お客さまはにもかかわらずルキーニを愛さなくてはいけない。あ、ゴメンナサイ。これは小池さんの演出にかかわる話ではなくて、私個人の感じることですよ。
凰稀 リーヴァイさんのルドルフ像は?
リーヴァイ ルドルフは私にとって特別です。ルドルフは運命の犠牲者です。すばらしいことだけど難しいこの役はふたつのナンバーで、短い時間で印象づけなくてはならない。歌によって非常に大きな存在になります。みなさんの舞台を見ることを待ち遠しく思っています。