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月組 遼河はるひ:タカラジェンヌ 夢の軌跡
(3)敵役で初めて知る舞台の怖さ
1月19日(金) 大阪夕刊 by 平松澄子
宝塚バウホール公演「LePetitJardin」(宙組、平成17年)は、高級レストランを舞台に繰り広げられるハートウォーミングな物語。その支配人アラン役で主演し、包容力あふれる演技を見せて成長ぶりを示した。

「Le Petit Jardin」のアラン役
「Le Petit Jardin」のアラン役
「酸いも甘いもわかっている大人の役でしたが、すんなり入っていけて自然にやれました。もう少し若いときだったらできなかったと思うので、いい時期に巡り合えました。バウの主演は自分の色に染められて密度が濃く、振付なども一緒に作り上げていく感覚がすごくあります」と大きな自信を得たようだ。

続いて宝塚大劇場の「炎にくちづけを」は落ち着いたジプシーのドー役、18年はバウの「不滅の恋人たちへ」で主人公の友人ドラクロワ役をさわやかに演じたあと、大劇場「NEVER SAY GOODBYE」では主人公と敵対するアギラール役で強烈な印象を残した。

「アギラールはみんなから攻められる立場で、1人で歌わなきゃならない。お稽古(けいこ)中に小池先生(修一郎=演出家)から『この作品はお前次第だ』といわれたんです。(宙組トップ・コンビの)和央(ようか)さんと花總(まり)さんの退団公演でもあったし、凍り付きましたね。髪形やメークも工夫してやったんですけど、初めて舞台の怖さを知りました」

実はその公演の直前に、月組への組替えを聞かされていたそうで、東京公演が終わったあとの7月3日付で異動する。

「ちょっと悲しい気分もありましたが、以前にいた月組って聞いて、そういう流れなのかなと思いました。約5年ぶりに戻ったので、トップもあさこさん(瀬奈じゅんの愛称)に変わっているし、下級生は全く知らない。雰囲気は違っていました」

月組には10月の全国ツアー公演「あかねさす紫の花」「レ・ビジュー・ブリアン」から参加した。「地方へ行って、お客さんが喜んで拍手をしてくださるのを見ると、うれしいですね。人に元気を与えられる仕事をしていることに、幸せを感じます」と話した。


2007年の遼河はるひの記事
遼河はるひ(2):タカラジェンヌ 夢の軌跡
遼河はるひ(1):タカラジェンヌ 夢の軌跡

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