産経Webへ戻る
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | 産経Web
全組の記事インデックス花組の記事一覧月組の記事一覧雪組の記事一覧星組の記事一覧宙組の記事一覧専科の記事一覧
The name of タカラジェンヌII
野々すみ花 小さくてもいいからやさしい花
   大阪夕刊 by 平松澄子
すみか 「野に咲く花のように、雨が降っても風が吹いても、地面に根を張って、小さくてもいいからやさしい花に見えるように」。そんな意味を込めて、本名を生かしながら、最終的には家族で決めたという。

★ ★ ★

大役の抜擢(ばってき)が続いている新進娘役。宝塚バウホールで上演中の「舞姫」では、初めてのヒロイン役に体当たりしている(25日まで)。文豪・森鴎外の名作のミュージカル化で、主演の愛音羽麗演じる日本人のエリート留学生・太田豊太郎と恋に落ちる、貧しいドイツ娘の踊り子・エリス役だ。

「エリスは真っ白なイメージ。一から役を作っていくのは初めてなので、いっぱい壁にぶち当たっています。悲恋物語ですが原作とは結末が少し変わって、きれいな宝塚版になっています」。大きく見える堂々とした舞台姿とは違って、消え入りそうな声でポツリポツリと話してくれた。

物心がつく前から父親に、「お前は宝塚に入るんだ」と洗脳されて、6歳からクラシックバレエとピアノを習った。高校1年のときに音楽学校を受験して、1発合格。「私自身も宝塚は大好きで、ここに行くしかないと思っていました」

初舞台は花組の「マラケシュ・紅の墓標」。そのまま花組に配属になり、「落陽のパレルモ」(平成17年)の少年ヴィットリオ、「ファントム」(18年)の少年ファントムと、トップの春野寿美礼が演じる主役の幼年時代の役が続いた。

娘役で初めての大きな役は18年バウ公演「スカウト」のジェンカ役。そして今年は「明智小五郎の事件簿・黒蜥蜴」で、本公演では誘拐される令嬢の早苗役、新人公演では初ヒロインで犯人役の黒蜥蜴に大抜擢されて、度胸のいい演技で好演した。

「舞台に出るまでは不安と焦りで周りが見えない状態。黒蜥蜴役はこれまでの宝塚の娘役とは違うイメージで楽しかった。娘役としては相手役さんを理解して合わせられるようになりたい。あこがれは花總まりさん(元宙組)です」





携帯版SUMiRE STYLE スミレモバイル登場

産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
Copyright(C)2007 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

ここは宝塚記事のページです

携帯で読むSUMiRE STYLE