会見概要 | 関係者発言 | 演出家、三木章雄発言 | 瀬奈じゅん&彩乃かなみ発言
1日、東京都内のホテルで行われた月組「ME AND MY GIRL」制作発表で、演出家、三木章雄の発言は以下のとおり。
★ ★ ★
三木章雄・演出家 1987年の初演時は30代で演出補としてお手伝いをさせていただきました。当時は無我夢中でした。この作品は正攻法の物語で、最後は丸く収まる。よくできた話ですが、同時に主人公たちが、物語の中でひとつ成長し、幸せをつかみます。素直さが深くて宝塚歌劇に合っていると感じました。

阪神大震災の年の再演のときは演出を担当しました。地震の傷跡はまだありましたが、「ランベス・ウォーク」の場面で、客席に生徒たちがおりていくのですが、初日、お客さまも生徒たちも明るい顔をしていた。このミュージカルはしあわせを ストレートに表現しているのだということを、よけいに強く感じました。ああ、こういう時期(震災の後)にやるのがふさわしいと。演劇は人の人の心を支え、豊にする力があると感じました。
今回13年ぶりということですが、この作品の根本はがんばって幸せをつかむ物語です。自分たちの努力で達成するということをはっきりと伝えられると思います。人間ってここまでよくなる、そのすばらしさを、音楽、ダンスのトータルで伝わるよう、がんばりたい。
瀬奈じゅんと彩乃かなみのコンビは熟成している。成長している。「僕と僕の女の子」というふたりの世界を、ふたりで幸せにしていく舞台を良い形でお見せできるはずです。
 |
会見出席者。左から三木章雄、瀬奈じゅん、小林公一、上島達司、片山隆司・シャディ副社長、彩乃かなみ |
−−瀬奈と彩乃のどんな魅力を見せていくのか
三木 ビリーとサリーは、身分の差をこえて、大事なものを貫く。宝塚歌劇の男役と娘役はいろんな意味でお互いを助け合いながらやっていくものです。それこそまさに「ME AND MY GIRL」でしょう。この2人(瀬奈と彩乃)がいろいろな作品を積み重ねてきたきずな、このふたりの関係性を、この作品に反映できる。このふたりはいま、そういう時期にいると思う。切ない、ジーンとくるところがいっぱい出てくるのではないか。
−−初舞台生が出るが
三木 初舞台生は口上、ラインダンスなどもありますが、「ランベス・ウォーク」の場面で、生徒が客席にどっとあふれるところで、まさにどっとあふれてもらいます。今年は2階席まで歩いてみようかと考えています。
会見概要 | 関係者発言 | 演出家、三木章雄発言 | 瀬奈じゅん&彩乃かなみ発言