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三木章雄・演出家 1987年の初演時は30代で演出補としてお手伝いをさせていただきました。当時は無我夢中でした。この作品は正攻法の物語で、最後は丸く収まる。よくできた話ですが、同時に主人公たちが、物語の中でひとつ成長し、幸せをつかみます。素直さが深くて宝塚歌劇に合っていると感じました。
阪神大震災の年の再演のときは演出を担当しました。地震の傷跡はまだありましたが、「ランベス・ウォーク」の場面で、客席に生徒たちがおりていくのですが、初日、お客さまも生徒たちも明るい顔をしていた。このミュージカルはしあわせを ストレートに表現しているのだということを、よけいに強く感じました。ああ、こういう時期(震災の後)にやるのがふさわしいと。演劇は人の人の心を支え、豊にする力があると感じました。
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| 会見出席者。左から三木章雄、瀬奈じゅん、小林公一、上島達司、片山隆司・シャディ副社長、彩乃かなみ |
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