雪組「君を愛してる」「ミロワール」東京公演
ハッピーミュージカルで笑って泣いて!
2008/2/16
速報

宝塚歌劇雪組「君を愛してる−Je t'aime−」(木村信司作・演出)「ミロワール〜鏡のエンドレスドリームズ」(中村暁作・演出)東京公演が16日午後、東京・日比谷の東京宝塚劇場で始まった。3月30日まで。
「君を愛してる」は、20世紀のパリを舞台にしたラブロマンス。伯爵家の長男ジョルジュ(
水夏希)とサーカスの空中ブランコのスター、マルキーズ(白羽ゆり)の恋を中心に展開する、ほのぼのとした物語。
教会で偶然に出会った2人が、感情の行き違い、立場や身分の壁をどう乗り越えて、心を通わせていくのか。ジョルジュの親友フィラント(音月桂)やアルセスト(凰稀かなめ)、マルキーズの元恋人アルガン(彩吹真央)ら周囲に個性的な人物たちを配して描いている。
サーカスの雰囲気をうまくシンボライズしたり、大胆な絵画を象徴的に使う装置がユニークで、カラフルな衣装も楽しい。水は「"2.8枚目"の新しい魅力をご覧ください」と話すが、随所に笑いがある。また、ほろりとさせられもする。
水も白羽も「ハッピーミュージカルで演じるほうも楽しい」と声をそろえる。

音楽はミュージカル「SHOCK」などを手がけてきた長谷川雅大。水は「長谷川先生の音楽からはとても刺激を受けました」という。
未来優希(神父役)の歌うシーンは説得力がある。
「ミロワール」は、鏡の中のもうひとつの世界をテーマにしたショー。鏡をはさんで別の人物が同じポーズを取り合う「ハートダンスの鏡」、見つめると相手が石になってしまう青年の苦悩を表現する「メドゥーサの鏡」のシーンがおもしろい。
水ら5人の男役ユニット「
AQUA5」を中心に、ゴスペラーズが提供した歌「AQUAの地球(ほし)」「TIME TO LOVE」を歌ったり、「君を愛してる」と連動したシーンを設けるなど、新しい試みもみられた。
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