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SUMiRE MEMO
by ENAK編集部
10月21日(木)
詳細は公式サイトで
上は歌劇団が配ったイメージ写真(撮影・野波浩)。美しい!トートの指先に注目。長く凶悪なつめが。彩輝によると、本番に実際にこのつめをつけるかは未定。あるいは手袋をはめるか、など思案中だという。「手袋をはめると手によるひゅうげんがとても難しくなる」と彩輝。星組時代の麻路さきトートは、物陰からまず指先がはうようにして 出てくる“フィンガーアクション”が印象的だったが、星組時代に麻路トートを研究した彩輝ならではの指先のこだわりにも期待。
連載 産経新聞における主な塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
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月組「エリザベート」制作発表
小池修一郎「インパクトある5度目になるのでは」

小池修一郎 「エリザベート」の初演時の記者発表は平成7年。ちょうと阪神大震災とオウム事件がございまして、世情の不安定なころでした。とても緊張いたしました。果たしてこういう時代に演じるのはどうなんだろうと思いながら制作発表に臨んだのです。そのときご出席の方が、(エリザベート役の)一路真輝のメークアップを見て、「こんなときに、こんなものを本当にやるのか」といわれました。「大丈夫なのかよ」という反応があったことを覚えています。

ご存じのように出演者たちは熱演。スタッフも力を発揮いたしまして、おかげさまをもちまして、4組が順番に上演してまいりました。そして最後に残された月組はいつやるのだろうということになりました。私自身も「月組でやることはあるのかなあ?」と思っておりましたら、こんなに早い時期に月組での上演となりました。キャスティングもいろいろと案があったと思います。みなさまのいろんなご期待もあったと思います。が、彩輝直のトート、そして瀬奈じゅんのエリザベートは、5度目としては大変インパクトのある、おもしろいトートとエリザベートになるんじゃないかと期待しております。



(初演の雪組に続いて)星組が2番目の公演をやる際、「こんどはどう変わるのか」という質問がありましたが、著作権のある作品です。基本的にはミヒャエル・クンツとシルヴェスター・リーヴァイがかいた曲であり、ウイーンの劇場協会が制作しているものを宝塚的にアレンジして上演することに変わりはありません。今回は平成14年の花組公演バージョンを基本としますが、ただ、演技者が違うことで見えてくるもの、アピールするものが違ってくれと思います。そこをぜひ、楽しみにごらんいただければと思います。

稽古に入る前に彩輝も瀬奈もコンサートを控えています。ですから、まだ、役に完璧になりきるまで時間があるかと思います。もし、きょうご覧になって、何か違和感を感じた方は、それがどうなるかを2月の宝塚大劇場、あるいは4月の東京宝塚劇場に足を運んでいただいてご自分の目で確認していただければと思います。

──演出家としてふたりにどういうことを期待しているか?

小池 今回この仕事をするにあたって、ずっとふたりを見てきました。彩輝直は男役としてはむしろコケティッシュな、ちょっと“ギャルっぽい”イメージがあったのですが、しかし、「ベルサイユのばら」でアンドレとオスカルの両方を演じましたときに、彼女のアンドレはすごくよかった。つまり、包容力があって、自分の情熱を直に表現していく。意外と見かけと違って直情型の男役なのではないか、と思います。ですから、パッショネートなトートが生まれるのではないかと思います。(トートを演じた)新人公演のときも、そう思いました。それから瀬奈じゅんは、なんでもあだ名が「おれさま」だということですが、そういうイメージとは裏腹にガラス細工のような細やかな神経をもった方。つまり、一見、売り物である豪快な男役が乙女心に裏打ちされたものだということを発見しまして、そういう部分がシシー(エリザベート)に投影されるといい。エリザベートはちょっと複雑な性格の女性なので、そのことをうまく表現されるのではないかという気がしています。



──エリザベートを男役が演じるのは初めてだと思うが、男役を抜擢した理由は?

小池 えーと、男役だから女役だからということではなくて、月組で彩輝直で「エリザベート」をやるときに、(歌劇団として)5作目の「エリザベート」をやるときに、だれをエリザベート役に起用するのが一番いいかといろいろと討議した結果−−みなさんは驚かれたかと思いますが−−瀬奈じゅんがいい、と。彼女は(「風と共に去りぬ」で)スカーレット(・オハラ)をやっております。それがあったので、そこ(男役が女性の役を演じること)に違和感はあまりなかった。ちょうど今年は90周年ということで(他の組にゲストで出る)特別出演というシステムがあり、そんなこともあって歌劇団全体を見渡してだれがいいかと考えたりもしたわけです。また、エリザベートという役はひとり女性の一生を演じるわけですから、あまり若い娘役では難しい。

──ずいぶん強そうなエリザベートになりそうだが

小池 そんなことはないと思いますが、ただ、はかない女性でなくてはならないというわけではない。エリザベートは生きたいという気持ちが強い。生命力をもった女性です。

──春野寿美礼のトートは(髪の色から)ブルートートといっていましたが

小池 色でいいますと、今回はシルバートート。(髪は)ちょっとごま塩になっています。彩輝直という人は暗い情熱をストレートに打ち出せるのではないかという気がします。

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