宝塚歌劇88周年記念特別公演
轟 悠の話

 01/11/14 WebOnly
 Text & Photo by ISHII,Takeshi/石井健

宝塚歌劇団は13日、東京都内のホテルで記者会見し、来年4月に宝塚歌劇88周年記念公演として『宝塚グランドロマン「風と共に去りぬ」』(脚本・演出、植田紳爾 演出・谷正純)を上演すると発表した。平成6年以来、8年ぶりの再演だが、脚本は新たに書き下ろす。現在、雪組トップスターで来年2月から専科に移籍する轟悠がレット・バトラーを演じる。宝塚の劇場ではなく東京・有楽町の日生劇場を使う。記者会見した轟悠の話は以下のとおり。

バトラーを演じることになりました。過去においてバトラー、アシュレイを大劇場、そして東京でやりましたけれども、その後で全国ツアーでバトラーをもういちどいたしました。今回は、この檀ちゃん(檀れい)は、全国ツアーでメラニーで、一緒だったんですけれども、顔ぶれも新たに「風と共に去りぬ」に出演することができて、心から感激いたしております。ぜひとも、たくさんの方々に21世紀の「風と共に去りぬ」を、このメンバーを見ていただきたいなと思っております。よろしくお願いします。

−−役のイメージは

きょうはおひげつけていなくてすいません。前にやったときのおひげも大事に、宝物のように、とっておいてよかったなと思っておりますけれど、みなさまのほうが、レット・バトラーに関してはイメージをもっていらっしゃると思います。ですけれども、宝津かでやるこの「風と…」、そして私が演じる「レット・バトラー。やはり、過去においてやったけれど、新たに男役の色香を漂わせられるように努めていきたいなと思っております。

−−平成6年ではアシュレイもやったが

大劇場が、真矢みきさん、麻路さきさん、久世星佳さん、そして、私がやらせていただいて、東京が高嶺ふぶきさんとダブルでアシュレイとバトラーをやりました。そのときの思い出というのが、舞台稽古で、初日がまず私がバトラーでした。バトラーのまま、アシュレイの舞台稽古もしました。やめた同期がみにきておりまして、マグノリアの花をもってアシュレイが歌うところで「サボテンにみえる」と。

もっともっと骨太い役をやってきましたけれど、アシュレイの繊細さ、それもさせていただきましたので、いろんな立場になって役を考えられることは幸せだと思っています。

−−また、バトラーとめぐりあえると思っていましたか

いえ、思っていなかったんで、ひげをとっておいたんですけど、また使えるかと思うと、きっと押入の中でうずうずしているんじゃないかしら。おひげが。

−−過去、やり残した部分は

その都度その都度、精いっぱい、私はやっておりますので、あの、反省点は山ほどありますけれども、もちろん、こんどの「風…」に取り組む意欲は、そのとき以上のものだと信じて進んでいきたいと思います。

−−バトラータイプとアシュレイタイプ、どちらの男性がお好き

よく聞かれるんですけど、ふたつがまじったぐらいがいちばんいいかなと思います。

−−専科、雪、花組と混合ですが

何組といつても宝塚はひとつですから、きっとお祭り騒ぎのようにうるさんなるんではないかしらといまの控え室でも話していましたけれど、にぎやかになるかなとは想像しております。でも、やるときやる、で、この作品に出られることが宝塚生活の中のひとつの重要なポイントだと感じておりますので、できる限りの力で精いっぱいやらせていただきます。

−−日生劇場出演については

過去において帝国劇場にも出演いたしました。でも、日生劇場は客席からしか拝見したことがないので、楽しみというか、とてもいい経験になると思います。

−−お隣では月組が公演中ですが

絶対に負けません。


意気込みを語った轟悠
=東京都港区のホテル

宝塚歌劇88周年記念特別公演
宝塚グランドロマン
「風と共に去りぬ」


専科+雪組合同公演
4月6日-16日

専科+花組合同公演
4月18-29日
(水曜日は休演)

<座席券>
前売りは
宝塚友の会会員先行販売が来年1月中旬
一般前売りが来年2月中旬を予定

SS席8000円
S席7000円
A席5000円

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