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「甚五郎」と「青春の輝き」 |
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世に名人と呼ばれるひとりに名工・左甚五郎がいる。その名工物語である「甚五郎」。いい噺で名作です。
東京は上野の輪王寺鐘桜堂にこの名工が彫った竜が、夜な夜な不忍池におり、水を飲んだ、といいます。
竜に鼻面をひっかかれたコイが「あ〜、ひごい(緋鯉)めに逢った」。これは古今亭志ん生師匠のギャグ。日光東照宮の眠り猫が甚五郎の代表作。
甚五郎とは正反対の、へっぽこ大工のひとくち噺を。
「ねー、大工さん、あんたがうちに棚をつってくれたね。あれ、落っこちちゃったヨ」
「落っこちちゃった? 何か乗せたんでしょ?」
以前、私はこの小話を英訳して何人かの外国の方に聴いてもらったことがあります。「ヘイ、カーペンター…」とへたな英語でもバカ受け。笑いは万国共通です。
1970年代のヒットメーカー、リチャードとカレンのカーペンター兄妹も「カーペンターズ」です。彼らの魅力をギュッと詰め込んだ極めつきのアルバムが、この「青春の輝き〜ベスト・オブ・カーペンターズ」。
♪エブリ・シャラララ〜…と、ついカレンと一緒に歌ってしまう「イエスタデイ・ワンス・モア」やカントリーのスタンダードで日本だけでシングルカットされた「ジャンバラヤ」とか、大ヒットしさわやかなカーペンターズサウンドの代表曲ともいうべき「トップ・オブ・ザ・ワールド」などを収録。
カレンを「世界最高の女性ボーカリスト」とたたえたのは私…じゃ、ありません。かのポール・マッカートニー。カレンがこの世を去って22年。
米国を旅行したら、老若男女カーペンターズのファンが多いのには驚かされました。彼らはカーペンターズのことをソフトロックと呼んでいました。
12月14日(水)東京・品川プリンスホテル新館宴会場で行われる
年忘れディナーショー「一夜だけのエンタテインメント」に春風亭栄枝師匠が出演します。
開場は午後5時40分、午後6時からディナータイム。
栄枝師匠は「今年を狂歌で振り返る」という趣向で話します。
2万円(税込)。問い合わせは同ホテル(03)3440−1111 |
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