リーサインタビュー[3]
|| 小さいころからジャズが好き
−−ハリウッドデビューのきっかけは?
リーサ ハリウッドでの最初のオーディションには落ちたのですが、しばらく滞在するうちに喜劇映画でちょい役を獲得。それが映画出演の最初ですね。その後スウェーデンとハリウッドを行き来して、さまざまな講師について演技を学びながら今日に至っています。
−−スティーブン・セガールの映画「炎の武器」でヒロインを獲得したときは、大きなチャンスをつかんだと感じましたか?
リーサ あの作品では1日14時間もの撮影が5週間続きました。ようやく女優として仕事をしている気分になれたことは確かです。
−−これで私はハリウッド女優よ! という気分?
リーサ そんなこと考えません。まあ、スウェーデンの人はそう見るかもしれないけれど。
−−するといま、どういう段階にいるの?
リーサ すごくいい時期です。女優として積み上げてきたものがあります。つまりこれまでが勉強の時期だったとしたら、それはもう終わり、これからは自分にあった作品を探すときになるということです。
−−あ、セガール作品といえばアクションが売り物ですが
リーサ そうですね。カンフーしたり銃を撃ったり! 楽しかったです。
−−ただ、女優として目指す方向は…
リーサ もっとシリアスなドラマと喜劇と正反対のものを両方やっていきたい。挑戦しがいのある役をしたいです。
−−次回作のオファーは?
リーサ いまはとりあえず音楽メーンにしています。ただ、映画のマネジメント会社からふたつばかりお話をいただいています。
−−ところで、ジャズとの接点は?
リーサ 小さいときから聴いていました。あなたはジャズは好き?
−−いは。たとえばどんなジャズを聴いていたのですか?
リーサ レイ・チャールズでしょ、(スウェーデンのバリトンサックス奏者)ラース・ガリンでしょ、(トランペット奏者の)チェット・ベイカー、マイルス・デイビス、(歌手の)エタ・ジェームス、ダイナ・ワシントン。それから(サックス奏者)スタン・ゲッツは知っている? (ボサノバ歌手の)アストラッド・ジルベルトも好き。
−−そもそもだれの影響でジャズを聴くようになったの?
リーサ 親友のアナスタシアのお父さん。アナスタシアは隣に住んでいて、家族ぐるみでおつきあいしていました。彼女の父親は、ピアノを弾いたり、バリトンサックスを吹いたりしていたんです。彼女の家に泊まりに行くと夜中にその父親が演奏を始めたものでした。彼は「子供は寝なさい」といわないで、「おいでよ。ホット・チョコレートをあげるから、聴いてね」といって演奏をしてくれました。彼は数学の教師。いっぽう、うちの父親は精力的な人で、家庭の雰囲気はずいぶん違っていたのですが、その違いも好きでしたね。5歳から13歳ぐらいまてのころの話です。
−−ポップスは聴かなかったの?
リーサ いえ、デビッド・フォスター、シカゴは好きでした。クラシックもよく聴きました。スウェディッシュポップももちろん。兄はAC/DCとかピーター・ガブリエルを好んでいましたから、いろいろな音楽の影響を受けていますね。
−−その中でもジャズが好きだから今回のCDもジャズに?
リーサ 自然にうたい始めたのがジャズだったということです。ただ、聖歌隊にいたのでクラシックもうたっていた、といえるでしょうし、自分で書く曲はポップスです。