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星組 柚希礼音:タカラジェンヌ 夢の軌跡
(2)ダンスが際立ち、着々と成長
   大阪夕刊 by 平松澄子
高校2年のときに宝塚音楽学校を受験して、一発合格する。「バレエ以外にやっていなかったので、歌を勉強し始めたんですが、受けるからには落ちるのがイヤになって。それに初めて見た宝塚の舞台(『失われた楽園』『サザンクロス・レビュー』)もおもしろかった。クラシックバレエ以外にも踊りたいかもって気持ちになったんです」

「王家に捧ぐ歌」新人公演のラダメス役
「王家に捧ぐ歌」新人公演のラダメス役
誰もが認めていた才能は際立っていたうえに、負けず嫌いな性格も舞台人にはうってつけ。海外留学をやめて、両親の思惑通りに音楽学校へ4番の成績で入学。本科時代には1番になったが、卒業時は2番に下がったそうだ。

「モダンバレエはすぐに好きになったけれど、芝居と歌は苦手でした。昔の写真を見ても、体形がクラシックバレエ向きではない。今は宝塚に入ってよかったと思いますね」

平成11年雪組の「ノバ・ボサ・ノバ」で初舞台。月組の同作品の新人公演では“出世役”といわれるドアボーイに抜擢(ばってき)され、大型新人として注目を浴びる。同年星組に配属。翌年はレビュー「グレート・センチュリー」東京公演で早くも1人で踊るシーンがあり、ドイツ・ベルリン公演には最下級生で参加した。「いっぱい踊れてすごく楽しかった。当時は海外公演って毎年あるものだと思っていて、また、来年も行こうって気楽に考えていたんです」

初めて主役を経験したのは、宝塚バウホールのワークショップ公演「おーい春風さん」(15年1月)の清太役だった。「主演というより子供チームのお話だったので、毎日わいわいやっているような感じ。その2年前のバウ公演『イーハトーヴ夢』のザネリも子供役で、体は大きいのに私、このころはけっこう、子供役が多かったんです」

15年7月には「王家に捧ぐ歌」の新人公演で初主演を果たす。オペラ「アイーダ」を元にした1本立て大作で、エジプトの若き将軍ラダメスを凛々しく演じた。「ありがたかったですね。作品自体がすばらしいし、ラダメスはカッコいいし、いまだに大好きな役。気持ちよくできました」

【2007年の柚木礼音の記事】
華やかな期待の大型スター:タカラジェンヌ 夢の軌跡(1)
ダンスが際立ち、着々と成長:タカラジェンヌ 夢の軌跡(2)
好きなアンドレ役を2度も披露:タカラジェンヌ 夢の軌跡(3)
スピード出世「憧れはトート役」:タカラジェンヌ 夢の軌跡(4)

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