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日生劇場公演「Kean」制作発表
轟悠 一問一答
   ENAK編集部
轟悠 日生劇場公演は通算6回目。私はこれで4回目の主演になりますが、毎年のように出ている気分です。毎回思うのは、日生劇場は勉強をさせてもらえる劇場だということです。

会見のいしさん「キーン」は私にとって挑戦というか、難しい役だと心構えをしています。

初舞台のときから怖かった谷先生が、いま私のことをほめてくださったので、とてもうれしいのですが、役者としての力を発揮できるよう、お力添えをいただいて、公演を成功させたいです。

−−シェークスピア作品で好きなものはありますか?
 宝塚では「パック」とか「ロミオとジュリエット」などシェークスピア作品をやっていますが、どれも関わっていません。演劇に詳しい知人にいわせると「シェークスピアは演劇の基礎」。この機会にシェークスピアの戯曲をたんと読もうと考えています。手始めに読んだ「ハムレット」。いいですね。江守徹さんの「キーン〜或いは狂気と天才」は拝見したことがありますが、江守さんらしいというか重厚な印象が残っています。

−−3人の印象は?
 星組って湖月(わたる)さんがいたせいか、体育会系の元気さ、活発、というイメージがあります。私はこれまでに各組の公演に出ていますが、その組のよさをもらって次の組に出るという気持ちでいさせてもらっています。

会見であいさつするいしさん まりも(蒼乃)は、(今年1月の)「小林一三没後50年追悼スペシャル」のときの印象が強くてすごくかわいらしい、しんのあるむすめやくだなと思っています。

南海は85期生ですが、85期生は私がトップのときの雪組公演で初舞台を踏んでいます。みんな慕ってくれていてとてもかわいい。南海はとくに私のディナーショーにも出てもらっているし、現在の東京公演「シークレット・ハンター」「さくら」でも輝いている。歌が好きなんだなということがビシバシ伝わってきます。

柚希クンは、いま2番手として東京公演に出ていますが、回を重ねるごとに大きくなっていると思います。体が大きいとか声が大きいとかではなく、中身が大きくなっている。舞台人としての欲でふくらんでいる。私も負けないように谷先生に立ち向かう姿勢でがんばりたいですね。

会見では歌も披露した −−主人公は舞台と私生活の区別がつかなくなるぐらい演劇にのめりこんでいる人物ですが、ご自身そういう経験は?
 どうでしょうか? かつて日本ものの舞台をやっているときに口調が時代劇めいてしまったことはあります。寝言で「ぶったぎってやる!」とさけんだこともあるんです。

私にとって空気や水と同じぐらいなくてはならない宝塚の舞台でこの作品をやるわけで、こんどは口調がシェークスピア調になるかもしれませんね。

−−役者を演じることについては?
 役者ってなんだろうって考えました。が、わかりませんでした。確かにいまの私は本名でいるのか芸名でいるのかわからなくなるときがあります。宝塚の生徒は全員、外に出たら宝塚の看板を背負っているのですが、私たちは日舞もやればジャズダンスもやり、タップも踊る。オールマイティーでなくてはならない。そういう宝塚の生徒として、役者というものについてどこまで深くとらえているのか。そのことを考えたことはありませんでした。

ですから、今回は大きな山に向かってリュックを背負い徒歩で一歩ずつ進んでいる感じです。霧がたちこめるのか、花を見ることができるのかわかりませんが、ただ目標に向かおうとしているというところです。



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