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タカラジェンヌ 夢の軌跡 星組 涼紫央
(3)“ベルばら”がターニングポイント
   大阪夕刊 by 平松澄子
宝塚歌劇を代表する大ヒット作「ベルサイユのばら」に初めて出演したのは、平成13年の「−オスカルとアンドレ編」。その東京の新人公演で演じたジェローデル少佐役が、宝塚人生のターニングポイントになったという。「それまではお芝居が嫌いだったんですが、そのあとは大好きになったんです。いただいた役だけでなく、こういう役がやりたいとか、いい意味の野心が芽生えてきて、もっとがんばろうと思うようになりました」

「ベルサイユのばら」オスカル役の涼紫央
「ベルサイユのばら」オスカル役の涼紫央
初めて自分から「やってみたい!」と思ったのが「花の業平」の藤原基経役。そして、「次は新公の主役、その次は宝塚バウホール公演の主演、ディナーショーもやりたい…と夢を抱くようになったんです」

“ベルばら”はその後、17年9月の全国ツアー公演と11月の韓国ソウル公演で、人気の男装の麗人オスカルを演じた。「ファン時代から大好きな作品。オスカルに決まったときはうれしかったんですが、不安も大きくてすごく緊張しました。こうあるべきオスカルに近づかなければならないんじゃないかと、怖かったです。演じてみても、ふとしたときの肩の線の女性らしさをどう表現したらいいのか、難しかったです」

さらに翌18年の「−フェルゼンとマリー・アントワネット編」では本公演で、再度ジェローデルを演じる機会が巡ってきた。「前回とはまた違った描き方だったので、新鮮に感じました。2度も“ベルばら”に当たって、ほんとにラッキーです」

この年の4月には、中国琵琶奏者のエンキとのコラボレーション・ライブを東京と大阪で行い、初めての外部出演を経験した。「楽屋が刺激的でしたね。エンキさんのプロ根性を見たり、私と同年代のダンサーたちと話したりして、違った意味での世間の厳しさを知りました。改めて宝塚が大好きになって、感謝の気持ちが強くなりました」

そのあと、初めてのディナー・ショーも行った。「すべてが自分の空間なので、自由にやりたいことができるのが楽しかった」と、夢は着々と叶っている。

2007年の涼紫央の記事
病を克服して立った初舞台:タカラジェンヌ 夢の軌跡(1)
新公卒業後は役柄を通して勉強:タカラジェンヌ 夢の軌跡(2)
“ベルばら”がターニングポイント:タカラジェンヌ 夢の軌跡(3)





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(1)病を克服して立った初舞台
(2)新公卒業後は役柄を通して勉強
(3)“ベルばら”がターニングポイント
(4)お芝居が好き…多彩にどん欲に