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トップスター、春野寿美礼の退団公演
花組東京公演 始まる［１］
2007/11/16
速報
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宝塚歌劇花組「アデュー・マルセイユ−マルセイユへ愛を込めて−」（小池修一郎作・演出）「ラブ・シンフォニー」（中村一徳作・演出）東京公演が16日、東京・日比谷の東京宝塚劇場で始まった。トップスター、春野寿美礼の退団公演。12月24日まで。
この日は公演に先立つ午前、同劇場で舞台げいことトップスター、春野の会見が行われた。
芝居もショーも随所に、クリスマスイブで退団する春野への「アデュー（長い別れ）」の気持ちが込められている。
ミュージカル「アデュー・マルセイユ−マルセイユへ愛を込めて−」は、１９３０年代のフランスの港町、マルセイユを舞台にしたピカレスク・ロマン。
暗い過去を背負い、秘密の使命を帯びたジェラール（春野）は、１４年ぶりに故郷のマルセイユに帰ってきた。そして、婦人参政権運動のリーダー、マリアンヌ（桜乃彩音）と知り合い、夜の街を支配する幼なじみのシモン（真飛聖）とも再会する。そんな彼に、港の貿易を仕切る組織が近づき、意外な黒幕が浮かび上がって…。
「ジェラールはマリアンヌと出会い、シモンと再会する。孤独を抱えながらも人との出会いの中から生まれてくるなんらかの感情。そうしたものを観ていただきたい」
舞台げいこの後の会見で春野はそう語った。トップスターとしての孤独と支えてくれた花組の仲間ちたへの思いをジェラールに重ねたかのような言葉だ。
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| 国際刑事機構の創立者の役で出演している立ともみ（専科=右）も、この公演で退団する |
そもそも演出の小池は、春野に、影のあるさわやかな男役をイメージして、この作品を創ったという。
犯罪組織が暗躍するマルセイユ、街に張り巡らされた地下水道、ナイトクラブやカジノ、ワインの密輸、偽札騒動、女性の参政権運動、特産の自然派石けん、国際警察…。
雑多なキーワードにジェラールとシモンの少年時代の回想も加わり、話が行ったり来たりしてややこしいが、最後にすべてがつながって収まるのは、演出家の手腕か。
冒頭とラストに大階段を効果的に使ったマルセイユ駅前の装置が印象的。男役の愛音羽麗がミュージックホールのスター役で存在感をみせている。
なお、国際刑事機構の創立者の役で出演している立ともみ（専科）も、この公演で退団する。
※STAGE GRAPHはこちら
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