雪組 愛原実花 The name of タカラジェンヌII
愛の原っぱに たくさんの花が咲き…
2008/5/19
産経新聞大阪夕刊 by 平松澄子
「好きな“愛”の字などを並べて、家族で考えました」という。父親は直木賞作家のつかこうへい氏。「愛の原っぱにお花が咲いて実るように」との意味も込められている。

成長著しい娘役のホープ。24日初日の宝塚バウホール公演「凍てついた明日」(6月3日まで)で、初めてヒロインのボニーを演じる。「歴史を騒がせた女ギャングで、大人っぽい落ち着いた役。でも、舞台では20歳の設定なので、突っ張っている感じの中に哀愁も表現したい」と抱負を語る。
主演のクライド役は凰稀かなめで、ボニー役は大月さゆ(6月12〜22日)とのダブル。
「お稽古(けいこ)を並行してやっているので、役が客観的に見られて発見や再確認など勉強になります」
4歳からバレエを習っていて、中学3年のときに宝塚受験を決意。1年間勉強したあと、1回で合格した。初舞台は「
スサノオ」で、雪組に配属。阪急電鉄初詣ポスターのモデルもつとめた。
「入団の年は創立90周年の特別な年。すごく深い歴史を感じました」
優れたダンス力で早くから注目され、「
ベルサイユのばら−オスカル編」ではアンドレの少年時代、「
エリザベート」ではマデレーネなどを好演。今年2月の宝塚大劇場「
君を愛してる」新人公演で初ヒロインに抜擢(ばってき)され、マルキーズ役を自然体で演じた。
「度胸がいいと言われますが、ホントはすごい緊張魔なんです。これまでいろんな役をやらせていただいていますが、意識が変わってきたのは『エリザべート』のころから。ダンスだけじゃなくお芝居も好きになってきました。ひとつひとつをクリアして、どんな役でもやってみたい」
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平成16年入団 東京都出身
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