どんな表情も見逃さずに
−−東京公演は大劇場公演と変えた点が?
ローラとの恋愛を早い段階から意識するように変えました。何げないしぐさで思いを伝え、ジョーイの生きる姿が“深い色”になっていけばと演じています。ほかの登場人物もみんな、表情ひとつとっても物語の伏線になっています。できるだけ見逃さないように楽しんでいただきたいですね。
−−大人の雰囲気が漂うお芝居だと思うのですが
宝塚には珍しくハッピーエンドでも悲恋でもない結末ですが、今までの経験をベースに、あきちゃん(渚あき)と2人ならではの世界を作り上げたいですね。
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変わり目にいた
−−一方、ショー「バビロン」のほうは?
観(み)る方が自由にとらえることができるのが魅力。お客さまの数だけ物語がある内容なんです。
−−この東京公演で退団ですね
17年間の宝塚生活を卒業します。振り返ると、古き良き時代から次の時代の変わり目にいたんだなあと感じます。星組のみんなは、これからの新しい時代の、新しい宝塚に、自分たちが色を塗っていかないといけない。「舞台に立つことが好きなんだ」という思いを大事に、がんばっていってほしいです。
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