SUMiRE STYLE


2人ならではの世界を作り上げたい

香寿たつき たーたん
ジョーイ・バクスター COOL!!
撮影・大井田裕@写真報道局

ニュアンスでいかに伝えるか
−−東京宝塚劇場で上演中の「ガラスの風景」(3月23日まで)で演じているジョーイ・バクスターという主人公は?

ジョーイは、過去につらい経験をして、エリートからアウトローへと人生の歯車が狂ってしまった男です。北イタリア・コモ湖畔の別荘地に来て事件に遭遇し、ローラ(渚あき)に出会い、変わっていく。

−−演じるうえでのポイントは?

ジョーイの心情の変化や過去は具体的には書かれていないので、動き、目線、言葉の端々のニュアンスでどう伝えるかを大事にしています。

どんな表情も見逃さずに
−−東京公演は大劇場公演と変えた点が?

ローラとの恋愛を早い段階から意識するように変えました。何げないしぐさで思いを伝え、ジョーイの生きる姿が“深い色”になっていけばと演じています。ほかの登場人物もみんな、表情ひとつとっても物語の伏線になっています。できるだけ見逃さないように楽しんでいただきたいですね。

−−大人の雰囲気が漂うお芝居だと思うのですが

宝塚には珍しくハッピーエンドでも悲恋でもない結末ですが、今までの経験をベースに、あきちゃん(渚あき)と2人ならではの世界を作り上げたいですね。

変わり目にいた
−−一方、ショー「バビロン」のほうは?

観(み)る方が自由にとらえることができるのが魅力。お客さまの数だけ物語がある内容なんです。

−−この東京公演で退団ですね

17年間の宝塚生活を卒業します。振り返ると、古き良き時代から次の時代の変わり目にいたんだなあと感じます。星組のみんなは、これからの新しい時代の、新しい宝塚に、自分たちが色を塗っていかないといけない。「舞台に立つことが好きなんだ」という思いを大事に、がんばっていってほしいです。



sumire memo
2月20日(木)東京朝刊
interview by 田窪桜子
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