ルネサンス期の天才芸術家、ミケランジェロの激情の生涯を描くミュージカル。
ローマのメディチ家の庭園で芸術家らが招かれた饗宴が始まった。画家のジュリアーノ(匠ひびき)、ラファエロ(春野寿美礼)、レオナルド・ダ・ヴィンチ(矢吹翔)がいる。そしてミケランジェロ(愛華みれ)。
メディチ家当主、ジョバンニ枢機卿(夏美ようか)が妹、コンテッシーナ(大鳥れい)を連れて姿を見せた。コンテッシーナを見てミケランジェロの胸に痛みが走る。初対面ではなかった。
ミケランジェロはコンテッシーナに彼女の姉、ルイーザ(渚あき)のおもかげを重ねる。彫刻学校の学生だったミケランジェロはルイーザに激しく恋し、しかし2人は結ばれなかったばかりか、ルイーザは政略結婚で嫁ぐというその日に事故で命を落とす悲劇に見舞われていた。
一方、コンテッシーナはミケランジェロに焦がれ、しかし、ミケランジェロの作品「ピエタ」に姉・ルイーザのおもざしを見つけて嫉妬にかられていた。
ルイーザへの永遠の思いを抱くミケランジェロはやがて、その才能を認められ、法王ユリウス2世(汝鳥伶)の命により法王の霊廟を40体もの彫刻で飾れというのだ。常人の手によれば100年はかかるかと思われるこの仕事に情熱をたぎらせて着手するミケランジェロ。
しかし、霊廟そのものの建設が延期になろうとしていた…。