西山瞳インタビュー[3]
|| 自分らしさ
活動はじわじわと関係者に知られるようになり、CD製作会社の担当者から声がかかった。
「自主製作盤のころから聴いてくださっていて、自作曲を最上の形で残すのなら欧州に出かけて録音するのがいいといわれました」
そうしてストックホルムで現地のジャズメンとともに吹き込んだのが、昨年9月に発表したデビュー作「Cubim」。
ことし7月にはストックホルム・ジャズ・フェスティバルに招かれた。日本人の出演は初めて。大きな喝采で迎えられた。
日本人による欧州スタイルが欧州で受けたのかといえば、そうではなくて、欧州のピアニストに触発されたことに端を発した西山の様式は、独自のものとなっており、彼女らしさが素直に受け入れられた−−ということのようだ。
「お客さまの反応はよかったです。私、自分の演奏スタイルについては意識していません。自分の育ってきた環境をジャズのフォーマットにあてはめて演奏しています。そういう“自分の生かし方”の部分こそ、私が欧州ジャズを好きな理由でもあります。つまり、私はクラシックを勉強してきた。ヘビーメタルを聴いていた。そういうことが全部自分の音楽の中に出ればいいなと思っています」
ちなみに好きなヘビメタのアーティストはイングウェイ・マルムスティーン。このギタリストもスウェーデンの出身者だ。
「メタル系の中でもインテリジェンスを感じさせるし、バッハも弾くし。私のジャズの好みとうまくリンクしているでしょう」と笑う。
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メニー・シーズンズ
Spice of Life/SOLJP0005 ¥2520
1 Flood
2 Many Seasons, Many Scenes, Many Sorrows
3 Sakira
4 Al
5 Before Night Falls
6 Sneaking Around
7 Loudvik
8 Waltz
9 Hermitage
10 Innertrip
ライブ
「Many Seasons」発売コンサート
12/4(火)東京・Musicasa
12/5(水)横浜・上町63
12/27(木)東大阪 Cross Road
12/30(日) 神戸 Creole
詳細は公式サイトで
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