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西山瞳インタビュー［４］
||うつろう心象風景
この10月、２作目の「メニー・シーズンズ」を発表した。
「前作に入れたどの曲よりも“情報量”の多いものばかりです」と説明する。情報量が多いとはすなわち、楽譜にしら長くなるという意味でもある。
「毎月１曲作ることを課題にしていたら、難化の一途をたどってしまって。この課題を１回リセットしようかと思うぐらい、エスカレートしているんですよ」と苦笑い。
表題は収録曲「メニー・シーズンズ、メニー・シーンズ、メニー・ソロウズ」からとった。
「この曲は４つのパートからできています。四季、喜怒哀楽…。４つで分けることってよくありますよね。この４つのパートを通して“心の移り変わり”を描きたかったんです。うつだけど前進する。そんなイメージ」
全10曲。オリジナルのほかに３曲、ほか作曲者の手による曲を演奏している。その顔ぶれに脈絡は、ない。ファンキーなジャズピアニスト、レイ・ブライアント。ロックからフリージャズまでを飲み込み現代を代表するギタリスト、パット・メセニー。日本を代表する作曲家、武満徹。
「私もそう思います。むちゃくちゃ。ただ、こうした人々の曲をふだんから演奏しているんです。まあ、ふだんからむちゃくちゃな選曲というわけですね。（ロックギターの代表的存在）ジェフ・ベックの曲をやったり」
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