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タカラジェンヌ 夢の軌跡 花組 壮一帆
(2)しごかれ叩かれ成長するタイプ
   大阪夕刊 by 平松澄子
「愛燃える」新人公演のSOさん
「送られなかった手紙」のドミトリー役
雪組に組替えになっていきなり、「愛燃える」(平成13年、宝塚大劇場)の新人公演で初主演(呉王・夫差役)に抜擢(ばってき)。精悍(せいかん)な美しさで注目を集めた。

「びっくりしましたが、やるしかないなと思って。不思議なことに本番では大きな失敗もなく、冷静に、全く緊張しないでやれたんです。ものすごい集中力だったようで、幕が降りたとたん、すっごく疲れましたけれどね。逆に東京公演では死ぬほど緊張しました。役者として貴重な経験でした」

14年は東京・日生劇場公演「風と共に去りぬ」にルネ役で出演し、大劇場公演「追憶のバルセロナ」で新公の主演(フランシスコ役)を2回経験して卒業。次のステップとして、宝塚バウホール公演の主演が続く。

コメディーに初挑戦した「ホップスコッチ」では、立樹遥、音月桂と3人が主役で、壮は弁護士見習いのクリス役。15年のバウ・ワークショップ「春ふたたび」は藤原道忠役。そして16年に「送られなかった手紙」で本格的に単独初主演を果たす。ロシアの詩人ドミトリー役を繊細に、凛々(りり)しく演じた。

「新公はジタバタして終わっちゃった感じ。もう勢いだけじゃダメとわかったけれど、経験はまだまだ浅い。自分の弱いところが見えて、いろんな意味で悩みました。『ホップ−』も『送られなかった−』も太田先生(哲則=演出家)の作品で、思いっきりしごかれましたね。でも私はもともと体育会系なので、叩(たた)かれて叩かれて、何クソって成長するタイプなんですよ」と自己分析。そしてターニングポイントになった作品として、「送られなかった−」と、前年の大劇場公演「RomancedeParis」(主人公の義兄ディディエ役)の2作をあげた。

「『Romance−』の正塚先生(晴彦=演出家)もきびしく、ズバズバ言われるタイプ。私も負けずにやりかえす感じで、死ぬほど頭を打ちました。でもそれは先へ進むために突っ込んでいったからで、役者として成長できた時期だと思いますね」



2007年の壮一帆の記事
同期生にはいい意味で負けていられない!
組替え直後に新人公演で初主演:タカラジェンヌ夢の軌跡
しごかれ叩かれ成長するタイプ:タカラジェンヌ夢の軌跡




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(1)組替え直後に新人公演で初主演
(2)しごかれ叩かれ成長するタイプ
(3)“ベルばら”3役こなし「幸せ」
(4)立ち止まらず常に前進したい