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ハービー・ハンコック「エンピリアン・アイルズ+2」
この作品を聴くと僕は観念としての「青春」を思い出す
東芝EMI
TOCJ7010 ¥1700
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1950〜60年代に数々の名盤を世に送り出したジャズの名門レーベル・ブルーノート。当時のエンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーは、ブルーノートを含む自分が関わった音源を、こつこつとリマスターし続けているという。

日本の東芝EMIの発案で、そんなヴァン・ゲルダーのリマスター音源を使ったブルーノート盤が発売されたのは1998年。紙ジャケット体裁だった。

当時東芝EMIは、初出後に発掘された、いわゆるボーナストラックは収録対象外とし、オリジナル体裁にこだわり、好事家をうならせた。

もっともヴァン・ゲルダー自身は発掘音源についてもリマスターしていた。

そこで東芝EMIは、こんどはボーナストラック込みの形で、ヴァン・ゲルダーがリマスターした音源を惜しみなく使い、6月からブルーノート作品100選を1700円の廉価で出すことにした。毎月10枚ずつのペースだ。

すでに紙ジャケシリーズの際にヴァン・ゲルダーによるリマスター盤を買った人も、ボーナストラックを目当てにどうぞお買いください、というわけだ。

さて、今月20日に発売された第1回の10枚には、東芝EMIが100枚の代表として今回の“顔”に選んだジャッキー・マクリーンの「スイング・スワング・スインギン」も入っている。

ブルーノートといえば、日本で突出して愛されているソニー・クラークの「クール・ストラッティン」というアルバムが“顔”に選ばれるのが常だが、毎度毎度「クール−」なのも、いかがなものかと選手交代になった。

マクリーンのワンホーンにピアノトリオの伴奏という編成。有名曲を取り上げていて親しみやすい、などががその理由らしい。

僕は、とりあえず6月分からはハービー・ハンコックの「エンピリアル・アイルズ」を聴いてみた。久しぶりだ。

ハンコックの鮮烈なピアノ。切れ味鋭いフレディ・ハバードのトランペット。いまだにみずみずしさにあふれる内容に感心してしまう。

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これまでに聴いたCD
守屋純子「プレイグラウンド」シャレード上原ひろみフォリナー「ヘッド・ゲームス」ポール・マッカートニーハービー・ハンコック「エンピリアン・アイルズ+2」


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