「たがや」とエリック・クラプトン
「テポドンはいや。テンドン(天丼)のほうが好きです」。なんて、若手のしゃれが受けていました。

ベスト・オブ・エリック・クラプトン どうせ打ち上げるならば、そろそろ隅田川の花火大会だから、夏の空に威勢よく花火でも打ち上げてもらいたいですね、金正日さん。

ドカーンと上がると「たまやー!」のかけ声で江戸の粋を競った。「たがや」という噺は、たかやさん、つまり桶の修理職人が花火でにぎわう両国橋の上で人ごみに巻き込まれる。桶のたががはずれ、前にいた侍の笠を飛ばしてしまう。「無礼者」「どうぞお助けを」。武士は刀を抜いて切り掛かると、開き直ったたがやさんが刀を奪い取り、侍の首をはねてしまう。これに見物客たちがいっせいに「たがやー!」。偉ぶった侍が庶民に嫌われていたのがよく分かる。

そういえば、小泉首相がブッシュ米大統領と会談したときの記事に「侍とカウボーイの関係」なんてえのがあって、つい西部劇を思い出し、「アイ・ショット・ザ・シェリフ」(私は保安官を撃っちゃった)を聴きたくなっちゃいました。

「ベスト・オブ・エリック・クラプトン」というこのアルバムには、レゲエで一時代を築いたボブ・マーリーの曲なのだが、彼を敬愛したクラプトンが1974年にヒットさせたもの。私はこの曲でクラプトンを知った。

ジェフ・ベック、ジミー・ペイジとともに三大ギタリストと呼ばれ、多くのギタリストから「神」とあがめられているそうです。ジョージ・ハリスンの女房(当時)を慕う苦悩をうたった「レイラ」はおなじみの曲。どうも神にしては親友の奥さんに横恋慕するなんて。夏の空に「たまや…じゃなかった、クラプトン!」と声をかけちゃった。

(1)「牡丹灯籠」とKiss
(2)「寿限無」とC.C.R
(3)お盆だしカントリーロード
(4)「目黒の秋刀魚」と「つづれおり」
(5)与太郎と「ミニット・バイ・ミニット」
(6)「甚五郎」と「青春の輝き」
(7)「掛け取り」とメリークリスマス
(8)「かつぎや」とジャニス・イアン
(9)「浮世根問」とシンディ・ローパー
(10)「長屋の花見」とベイ・シティ・ローラーズ
(11)「子ほめ」とビー・ジーズ
(12)「代脈」とTOTO
(13)「道灌」とペギー・リー




profile
しゅんぷうてい・えいし
落語家

東京都豊島区出身。
昭和32年3月 京華高等学校卒業
昭和32年10月 8代目春風亭柳枝に入門
昭和34年12月 同師匠没後8代目林家正蔵に移門「林家枝二」
昭和35年8月 二つ目昇進
昭和48年3月 真打ち昇進
昭和57年1月 師匠彦六(正蔵改め)死去
昭和58年7月 7代目春風亭栄枝を襲名

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