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姿月あさと インタビュー
(12)人との出会いを大切に
6月2日(土)大阪夕刊  by 飯塚友子 
−−今後のお仕事の方向は、どうしたいと考えていますか
姿月あさと 宝塚を辞めた方で、ミュージカルやテレビの女優さんになられた方が多い中、私は全然違う道に進んでいるので、なかなか理解してもらえることが少なくて、(伝わるのに)すごく時間がかかるんですよ。だから当たり前のように「何でミュージカルに出ないんですか」とか「何で女優さんじゃないんですか」という質問をされることがすごく多い。

「人との出会いを大切にして、歌い続けたい」と話す姿月さん=5月、大阪市内
「人との出会いを大切にして、歌い続けたい」と話す姿月さん=5月、大阪市内
−−そうですか
姿月 でも自分は「いや別に私はしたいことしているだけですけれど」って言っています。

−−歌にこだわって、仕事を選んでいますよね。その結果、歌声が日本だけでなく、今や海も超えるようになって
姿月 今まで出会った人とのご縁を大事にして、またこれから誰と出会うか分からない楽しみを持っていたい。出会う人によってどんどん自分が変わっていくと思うんですよね。あとやってみたいと思うのは、(自分を)知らない人の前で歌うこと。実はこの6月9日、ハンガリーのミシュコルツという都市で歌うんです。(東京と大阪で行われた)ウィーン版のミュージカル「エリザベート」の来日公演でトート(死)役をしたマテ・カマラスさんのコンサートがあって、彼からそこに「出てくれ」って言われて、友情出演で行くんですが、それが楽しみですね。

−−ウィーンと宝塚の、トート役同士の競演ですね。大阪での来日記念コンサートで出会って、すっかり意気投合されたとか
姿月 彼の友達として、日本の歌手として、来てほしいって。

−−ハンガリーは(19世紀、オーストリア・ハンガリー帝国皇妃で、作品のモチーフともなった)エリザベートゆかりの国ですし、あの作品は姿月さんにとって、節目になる特別な作品ですね
姿月 何か意味があるというか、色々なポイントポイントをつかんでますね。今もコンサートで(主題曲を)歌っていますし、自分の中で大事にしている曲と作品かな。

−−活躍の場が海外にも広がっていますね
姿月 でも最終的には、外国でも日本でも、根っからの大阪人っていうのは変わりませんね。超大阪人ですね(笑)。大阪が日本の中で一番好きです。

−−でもご主人の転勤でこの4月から東京に暮らすようになったそうで
姿月 宝塚を辞めてから初めてのことで、いろいろ変わってくるんだろうなあと思います。東京には主人の実家があるんですけど…。

−−じゃ、そちらに
姿月 いいえ(笑)。今は、まだ決まっていません。ホテルとか、いろいろな所で。

−−東京の生活、慣れました?
姿月 (首を横に振る)

−−大阪のよさって何ですか?
姿月 面白過ぎるでしょ、普通の人が(笑)。もう強烈。ちょっとタクシー乗ったり、喫茶店入ったりしての会話でも、ヘンなこと言ってくるし、やり取りができますよね。あと大阪のテレビは本当に面白いと思う。何もかも、大阪が好き。

−−大阪を愛しながら、歌声を国内外で響かせるのですね?
姿月 はい(笑)。

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しづき・あさと 昭和45年、大阪市生まれ。市立淀川中学卒業後、宝塚音楽学校に入学。65年ぶりに誕生した新組「宙組」トップスターとしてミュージカル「エリザベート」などに主演。平成12年退団後、ヴォーカリストとしてフル・オーケストラと競演するなど幅広く活躍。

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