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「スティーヴィー・ワンダー・グレイテスト・ヒッツ」
「茗荷宿」とスティービー・ワンダー
スティーヴィー・ワンダー・グレイテスト・ヒッツまずは私の知ったかぶり豆知識からひとつ。私も大好物の、薬味などにすると実にうまいミョウガ。この名前は、お釈迦(しゃか)様のお弟子さんからきています。

自分の名前すら忘れてしまう、このお弟子さん。名前を書いた看板を持ち歩くようにとお釈迦様からいわれたそうです。やがてこのお弟子さんが亡くなった後、彼の周りに生えた草がミョウガ。だから茗荷。茗(名)を荷(担う)と書きます。

そこでミョウガがを食べると物忘れをするなどといわれちゃったんですよ。

ある宿屋の主人が、お客の財布に大金が入っているのを知り、ミョウガをたくさん食べさせたら、きっと財布を忘れて宿を出て行くだろうと企てるという「茗荷宿」という噺があります。

ところが、この泊まり客は財布を忘れてなんかいかないので主人はガックリ。おまけに「しまった。宿賃をもらうのを忘れた」

そのミョウガ。初物なら東を向いて笑って食うと75日長生きするなんてえ迷信がありました。

「迷信」といえばソウル最大のヒット曲、名曲を矢継ぎ早に出したスティービー・ワンダー。やれレコードが何枚売れたとか、グラミー賞を何回とったとか、そんなこと通り越しちゃっている存在。

ベスト盤「スティーヴィー・ワンダー・グレイテスト・ヒッツ」には彼の名曲のほとんどが入っていて、私がよく聴いた、デューク・エリントンに捧げた「愛するデューク」もある。

日本のテレビCMでもしょっちゅうスティービーの曲は使われている。13歳ごろからのデビュー。1950年生まれの彼はまだ60歳前。その天才がこの2月に来日だそうだ。

2月といえばバレンタインデー。わが師、先代林家正藏師匠に弟子たちがアーモンド入りのチョコレートをプレゼントしたことがあった。口の中でチョコが溶けてアーモンドの実が歯にカチリ。すると「あれ? このチョコには種がある」。思い出しただけでも笑っちゃいます。

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(1)「牡丹灯籠」とKiss
(2)「寿限無」とC.C.R
(3)お盆だしカントリーロード
(4)「目黒の秋刀魚」と「つづれおり」
(5)与太郎と「ミニット・バイ・ミニット」
(6)「甚五郎」と「青春の輝き」
(7)「掛け取り」とメリークリスマス
(8)「かつぎや」とジャニス・イアン
(9)「浮世根問」とシンディ・ローパー
(10)「長屋の花見」とベイ・シティ・ローラーズ
(11)「子ほめ」とビー・ジーズ
(12)「代脈」とTOTO
(13)「道灌」とペギー・リー
(14)「たがや」とエリック・クラプトン
(15)「化け物使い」とビリー・ジョエル
(16)古今亭志ん生とアイアン・メイデン
(17)「お見立て」とドナ・サマー
(18)「後生鰻」とフランク・シナトラ
(19)「和歌三神」とビーチ・ボーイズ
(20)「若水」とジェームス・ブラウン




profile
しゅんぷうてい・えいし
落語家

東京都豊島区出身。
昭和32年3月 京華高等学校卒業
昭和32年10月 8代目春風亭柳枝に入門
昭和34年12月 同師匠没後8代目林家正蔵に移門「林家枝二」
昭和35年8月 二つ目昇進
昭和48年3月 真打ち昇進
昭和57年1月 師匠彦六(正蔵改め)死去
昭和58年7月 7代目春風亭栄枝を襲名