産経Webへ戻る
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | 産経Web
ダイアナ・ロス「モータウン・グレイテスト・ヒッツ」
林家三平とダイアナ・ロス
出てくるだけで花が咲いたような高座が華やぐ落語家がいるものです。“昭和の爆笑王”といわれた林家三平さんがそうでした。

モータウン・グレイテスト・ヒッツ 私が落語家になったころ。世はまさに三平ブーム。寄席はもちろん、ラジオやテレビからほぼ毎日のように「三平です。どうもスイマセン。体、大事にしてください」なんて聞こえてきました。

先日、息子さんのいっ平ちゃんに会ったので尋ねてみました。おとっつぁんが元気だったら今いくつになる? 81歳になるそうです。亡くなってそろそろ30年になろうというのにテレビドラマになるわ、お芝居になるわと三平ブームは今も続いています。

三平さんはこんなコントをやっていました。大学の合格発表を見に行った父子。父親が「おまえの受験番号は何番だ? 35番? え〜と33、34…36…」「とうさん、ぼくの番号がないよ」「息子、あきらめるな。前後賞があるかもしれない」

ビートルズの「ヘイ・ジュード」を高座でうたってはこんな小話を。「オナラの温度は何度ですか?」「ヘイ、10度」だって。

客を喜ばせることに徹したエンターテインナーでした。

1960年代のモータウンサウンドの華、ダイアナ・ロスはエンターテインメントの女親分。アルバム「モータウン・グレイテスト・ヒッツ」に収録されている代表曲には、聴く人それぞれにとっての青春の1ページになっていることでしょう。

今話題の映画「ドリームガールズ」は、ダイアナがかつて在籍していたシュープリームスとダイアナ売りだしの秘話。つまり楽屋噺とのこと。そんなダイアナ。グループを脱退してソロ活動に転身してもヒットを連発。セクシーでキュートな声で歌う映画「マホガニー」のテーマ。ライオネル・リッチーとのデュエット「エンドレス・ラブ」は、ずいぶん話題になりました。

ちなみに黒人音楽専門のレーベルであるモータウン。自動車の街デトロイトが本拠地。“モータータウン”だからモータウン。落語家の私、知ったかぶりをして、「どうも、スイマセン」

産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
2007(C)SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

ここは記事のページです

(1)「牡丹灯籠」とKiss
(2)「寿限無」とC.C.R
(3)お盆だしカントリーロード
(4)「目黒の秋刀魚」と「つづれおり」
(5)与太郎と「ミニット・バイ・ミニット」
(6)「甚五郎」と「青春の輝き」
(7)「掛け取り」とメリークリスマス
(8)「かつぎや」とジャニス・イアン
(9)「浮世根問」とシンディ・ローパー
(10)「長屋の花見」とベイ・シティ・ローラーズ
(11)「子ほめ」とビー・ジーズ
(12)「代脈」とTOTO
(13)「道灌」とペギー・リー
(14)「たがや」とエリック・クラプトン
(15)「化け物使い」とビリー・ジョエル
(16)古今亭志ん生とアイアン・メイデン
(17)「お見立て」とドナ・サマー
(18)「後生鰻」とフランク・シナトラ
(19)「和歌三神」とビーチ・ボーイズ
(20)「若水」とジェームス・ブラウン
(21)「茗荷宿」とスティービー・ワンダー




profile
しゅんぷうてい・えいし
落語家

東京都豊島区出身。
昭和32年3月 京華高等学校卒業
昭和32年10月 8代目春風亭柳枝に入門
昭和34年12月 同師匠没後8代目林家正蔵に移門「林家枝二」
昭和35年8月 二つ目昇進
昭和48年3月 真打ち昇進
昭和57年1月 師匠彦六(正蔵改め)死去
昭和58年7月 7代目春風亭栄枝を襲名